12月19日に開催されたBWF世界選手権2021(スペイン・ウエルバ)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
【男女ダブルス・混合ダブルス】
男子ダブルスの頂上決戦に立ったのは、日本の保木卓朗(上写真・左)/小林優吾と中国の譚強(タン・チャン)/何濟庭(ヘ・ジティン)。保木/小林は2019年以来、2大会連続(2020年は中止)で決勝に進出。一方の中国ペアは、世界選手権で初の決勝の切符をつかんでいた。
試合は今大会、攻守で安定した戦いぶりを発揮する保木/小林が、第1ゲームをリード。序盤から連続得点を重ねて点差を広げると、21-12で先取した。続く第2ゲームは中国ペアが10-6と先行する場面もあったが、9連続ポイントを奪った保木/小林が逆転に成功。中国ペアがスピードを上げて日本ペアに迫ったものの、最後は21-18で振り切った保木/小林が勝利。日本勢の男子ダブルスでは初となる世界選手権優勝をつかみとった。
混合ダブルス決勝は、渡辺勇大/東野有紗(上写真・右)とデチャポル/サプシリー(タイ)の対決。どちらも初優勝をねらってセンターコートに立つと、先制したのはデチャポル/サプシリー。動きに精彩を欠く日本ペアに対し、タイペアが主導権を握って21-13で第1ゲームを奪う。第2ゲームは渡辺/東野が前衛勝負から勝機を探り、中盤10-7としたものの、それ以降はデチャポル/サプシリーが再びペースを掌握。後半に日本ペアを突き放したデチャポル/サプシリーが21−14で制して優勝。渡辺/東野は惜しくも世界一のタイトルは逃したが、準優勝の成績で今年の大会を終えている。
女子ダブルスは中国の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)と韓国の李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン)の勝負。実力者ペア同士の対決は、21−16、21−17で制した中国ペアが優勝。2017年以来、2回目の世界女王に輝いた。
19日決勝の結果は以下の通り。
【男子ダブルス】
保木卓朗/小林優吾②〔21−12、21−18〕0●譚強/何濟庭(中国)38分
【女子ダブルス】
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−16、21−17〕0●李紹希/申昇瓚(韓国)64分
【混合ダブルス】
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔21−13、21−14〕0●渡辺勇大/東野有紗46分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO