12月14日に開催されたBWF世界選手権2021(スペイン・ウエルバ)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。
▼試合結果
シード選手が続々姿を現した2回戦は、2018、19年の世界選手権女子ダブルス優勝の松本麻佑/永原和可那(上写真・右)が登場。永原は東京オリンピック後のケガの影響で国際大会を欠場しており、久々の実戦となった。その二人の対戦相手は、世界ランクでは格下のデンマークペア。第1ゲームを12本で制した松本/永原は、続く第2ゲームも圧倒して21-7で勝利。初戦を白星で飾った。インドネシア3大会で一気に躍進した志田千陽/松山奈未は、地元スペインペアを2-0で一蹴。好調をキープして、3回戦に駒を進めている。
男子ダブルスは、ワールドツアーファイナルズ2021優勝の保木卓朗(上写真・右)/小林優吾が、中国の劉成(リュウ・チェン)/黄凱祥(ファン・カイシャン)と対戦。劉成は過去の世界選手権(2017年/ペアは張楠)で優勝した経験をもつベテラン。パワフルな攻撃力を誇る相手に対して、保木/小林は第1ゲームを12本で奪ったが、第2ゲームは18-21で落としてしまう。緊張の最終ゲームは、先に9-3とリードした日本ペアがそのまま逃げ切り勝利。二人にとっての緒戦をしっかりモノにし、3回戦進出を決めた。
混合ダブルスは3ペアが2回戦を突破した。2019年の世界選手権ではベスト4に入っている渡辺勇大/東野有紗は、ロシア(※)の格下ペアをしっかり2-0で抑えて勝利。順当に3回戦に勝ち上がった。
初戦は不戦勝で勝ち上がっていた山下恭平/篠谷菜留は、東京オリンピック出場や全英OP4強などの実績があるイングランドのエリス/スミスと対戦。ファイナルゲームにもつれた勝負は、最終ゲームに日本ペアが13-4と先行。そのままリードを保ちながら、最後は21-15で逃げ切った。また、金子祐樹/松友美佐紀(上写真・右)も、同じくイングランドペアを17本、10本で退けて3回戦進出を決めている。
男子シングルスは西本拳太、渡邉航貴が2回戦を戦ったが、西本はインド期待のホープ、ラクシャ・センと82分のロングマッチの試合に敗れ、3回戦に勝ち進めず。渡邉も中国の趙俊鵬(ツァオ・ジュンペン)に11本、15本で敗れた。これで男子シングルスで勝ち残っているのは常山幹太のみとなった。
14日の日本選手の結果、15日に登場する日本選手の対戦カードは以下の通り。
※世界選手権はロシアバドミントン連盟で出場
【男子シングルス】
▼2回戦(12月14日)
渡邉航貴●0〔11−21、15−21〕②趙俊鵬(中国)40分
西本拳太●1〔20−22、21−15、18−21〕②ラクシャ・セン(インド)82分
▼3回戦(12月15日)
常山幹太 – H・K・S・ヴィテンフス(デンマーク)
【男子ダブルス】
▼2回戦(12月14日)
保木卓朗/小林優吾②〔21−12、18−21、21−13〕1●劉成/黄凱祥(中国)
▼3回戦(12月15日)
古賀輝/齋藤太一 – アストルップ/ラスムセン(デンマーク)
小野寺雅之/岡村洋輝 – ゴーVS/タンWK(マレーシア)
【女子ダブルス】
▼2回戦(12月14日)
志田千陽/松山奈未②〔21−9、21−13〕0●アズルメンディ/コラレス(スペイン)39分
松本麻佑/永原和可那②〔21−12、21−7〕0●ブッシュ/シュルツ(デンマーク)30分
▼3回戦(12月15日)
星千智/松田蒼 – 李紹希/申昇瓚(韓国)
【混合ダブルス】
▼2回戦(12月14日)
渡辺勇大/東野有紗②〔21−10、21−8〕0●デレミン/ディモーワ(ロシア)28分
金子祐樹/松友美佐紀②〔21−17、21−10〕0●ヘミング/ピーフ(イングランド)34分
山下恭平/篠谷菜留②〔21−16、18−21、21−15〕1●エリス/スミス(イングランド)72分
【女子シングルス】
▼3回戦(12月15日)
山口茜 − リーネ・フォウマーク・カエスフェルト(デンマーク)
髙橋沙也加 – 白馭珀(台湾)
▼選手コメント
3日目(12月14日)
渡辺勇大&東野有紗
2日目(12月13日)
常山幹太