12月5日に開催されたBWFワールドツアーファイナルズ(インドネシア・バリ)最終日は、各種目の決勝戦が行なわれた。
▼試合結果
12月4日
4日目結果
(シングルス&ダブルス)
12月3日
12月2日
2日目結果(シングルス)
12月1日
初日結果(シングルス)
インドネシアマスターズの結果は こちら
インドネシアOPの結果は こちら
日本勢はダブルスの3種目が決勝に進出。ワールドツアーの年間王者決める戦いを見事制したのは、男子ダブルスの保木卓朗(上写真・右)/小林優吾。10月のデンマークOP(Super1000)、11月のインドネシアマスターズ(S750)に続く今季3つ目のタイトルをつかみとり、ついに覚醒の時を迎えた。
保木/小林の決勝の相手は、世界ランク1位で地元Vをねらうギデオン/スカムルヨ(インドネシア)。百戦錬磨の相手とは前週のインドネシアOP(S1000)決勝で激突し、そこでは0-2のストレート負けを喫していた。保木/小林にとってはリベンジの機会となったが、インドネシア遠征3大会でこの決勝が15試合目。疲労が残る中、第1ゲームは13-15から逆転に成功した日本ペアが先制ポイントをつかんだ。
しかし、第2ゲームはギデオン/スカムルヨが本領を発揮。連続得点で保木/小林を引き離すと、21-13で制しファイナル勝負に持ち込んだ。勝てばツアー年間王者の称号が手に入る最終ゲーム。序盤は保木/小林が8-2で先行したものの、負けられないギデオン/スカムルヨも追走。ゲーム中盤の4連続ポイントで保木/小林をとらえると、インドネシアペアが15-14で逆転した。
流れはギデオン/スカムルヨに傾いていたが、苦しい状況を持ちこたえたのは保木/小林の成長の証だろう。15-16の場面から日本ペアが3連取して再びリードをつかむと、最後もそのまま押し切って21-17で勝利。日本の男子ダブルスにとっては初となる、年間王者のタイトルを獲得した。
3週連続Vに王手をかけた女子ダブルスの志田千陽(上写真・右)/松山奈未は、韓国の金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン)と対戦。今季はフランスOP(S750)で相手ペアと対戦し、黒星を喫した志田/松山。リベンジVをねらった第1ゲームだが、中盤から先行した韓国ペアを捕まえれずに14本で失う。続く第2ゲームも、相手のパワーに押し込まれて14-21。最後までうまく修正しきれず、悔しい準優勝となった。
混合ダブルスは、渡辺勇大(上写真・左端)/東野有紗が、タイのデチャポル/サプシリーに0—2で敗戦。惜しくも優勝を逃した。第1ゲームは16-11とリードをした日本ペアだったが、じわじわと点差を縮めるタイペアに逆転を許して19-21。後がない第2ゲームも、前半に8連続失点を喫した渡辺/東野が、そのままタイペアに突き放されて11-21で苦杯。ツアーファイナルズ初優勝には届かなかったが、準優勝の好結果でインドネシア遠征を終えている。
東京オリンピック金メダリストのビクター・アクセルセン(デンマーク/上写真)が決勝に進んだ男子シングルスは、その五輪王者がタイの若手クンラビット・ビティサランを2-0のストレートで破り優勝。女子シングルスは、アン・セヨン(韓国)が東京五輪銅メダル、2018年同大会女王でもあるプサルラ・V.シンドゥ(インド)を16本、13本で下し、初のビッグタイトルを獲得している。
5日の決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−12、21−8〕0●クンラビット・ビティサラン(タイ)43分
【女子シングルス】
アン・セヨン(韓国)②〔21−16、21−12〕0●プサルラ・V.シンドゥ(インド)39分
【男子ダブルス】
保木卓朗/小林優吾②〔21−16、13−21、21−17〕1●ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)61分
【女子ダブルス】
金昭英/孔熙容(韓国)②〔21−14、21−14〕0●志田千陽/松山奈未44分
【混合ダブルス】
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔21−19、21−11〕0●渡辺勇大/東野有紗40分
【選手コメント】
最終日
渡辺勇大&東野有紗
4日目
志田千陽&松山奈未
構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO