12月4日に開始されたBWFワールドツアーファイナルズ(インドネシア・バリ)4日目は、各種目の決勝トーナメント・準決勝が行なわれた。
▼試合結果
12月3日
12月2日
2日目結果(シングルス)
12月1日
初日結果(シングルス)
インドネシアマスターズの結果は こちら
インドネシアOPの結果は こちら
男子シングルスを除く4種目で準決勝に勝ち進んだ日本勢。準決勝の第1試合に登場したのは、女子ダブルスの志田千陽/松山奈未(上写真・右)。相手は東京オリンピック金メダリストペアのポリイ/ラハユ(インドネシア)。その勝負は、第1ゲームを志田/松山が先制。21-14でインドネシアペアを抑えてみせる。しかし、第2ゲームは地元で負けられないポリイ/ラハユが奪い返し、勝負の行方はファイナルゲームへ。すると、どちらも譲らぬ展開は20オールの大接戦となり、最後に抜け出したのは志田/松山。23-21で金メダルペアを下し、決勝進出の切符をつかんだ。
次の試合に組まれたのは、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗(上写真・手前)と、その渡辺/東野が東京オリンピック3位決定戦で下している鄧俊文(タン・チュンマン)/謝影雪(ツェ・イエンスエット)の香港ペア。序盤から激しい点の奪い合いは第1ゲームを香港ペアが先取。第2ゲームは渡辺/東野が21-9で制して、1-1のイーブンとなり最終ゲームに突入。ここでも互いにポイントを取り合う接戦となったが、最後に勝利ポイントを手にしたのは渡辺/東野。21-19で香港ペアを退け、決勝進出を決めた。
勢いに乗る日本勢は、男子ダブルスの保木卓朗(上写真・左)/小林優吾も勝利をつかみ、3週連続となる決勝進出を決めた。準決勝の相手は前日の予選リーグ第3戦で戦ったテオ・イーイ/オン・ユーシン(マレーシア)だったが、そこでの対戦はファイナル勝負の接戦を保木/小林がモノにしていた。再び同じ相手との勝負となったが、ここでも保木/小林が冷静に立ち回り白星を奪取。年間ツアー王者まで、あと1勝とした。
3ペアが決勝に進む中、唯一の黒星となったのは女子シングルスの山口茜。東京五輪やインドネシアマスターズ(Super750)でも対戦しているプサルラ・V.シンドゥ(インド)との勝負は、ファイナルゲームにもつれる展開に。最後は19オールとなった場面からシンドゥが抜け出し、ライバル対決はシンドゥに軍配が上がった。
このほか、男子シングルスはタイの若手ホープ、クンラビット・ビティサラン(上写真・右)が、マレーシアのリー・ジジャを2-0のストレートで下し決勝に進出。女子シングルスはアン・セヨン(韓国)が勝利をつかみ、初優勝をかけてシンドゥと決勝を戦う。男子ダブルスはインドネシアのエース、ギデオン/スカムルヨが台湾の金メダリストペアに2-1で勝利。地元Vに王手をかけた。
12月4日の準決勝結果、決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝
クンラビット・ビティサラン(タイ)②〔21−18、21−18〕0●リー・ジジャ(マレーシア)44分
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−13、21−11〕0● ラクシャ・セン(インド)39分
▼決勝
ビクター・アクセルセン ― クンラビット・ビティサラン
【女子シングルス】
▼準決勝
プサルラ・V.シンドゥ(インド)②〔21−15、15−21、21−19〕1●山口茜70分
アン・セヨン(韓国)②〔25−23、21−17〕0●ポンパウィ・チョチュウォン(タイ)55分
▼決勝
プサルラ・V.シンドゥ − アン・セヨン
【男子ダブルス】
▼準決勝
保木卓朗/小林優吾②〔21−18、21−15〕0●テオ・イーイ/オン・ユーシン(マレーシア)39分
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)②〔18−21、23−21、21−17〕1●王齊麟/李洋(台湾)61分
▼決勝
保木卓朗/小林優吾 − ギデオン/スカムルヨ
【女子ダブルス】
▼準決勝
志田千陽/松山奈未②〔21−14、13−21、23−21〕1●ポリイ/ラハユ(インドネシア)77分
金昭英/孔熙容(韓国)○〔キケン〕●G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)
▼決勝
志田千陽/松山奈未 – 金昭英/孔熙容
【混合ダブルス】
▼準決勝
渡辺勇大/東野有紗②〔19−21、21−9、21−19〕1●鄧俊文/謝影雪(香港)67分
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔21−8、21−18〕0●チャンPS/ゴーLY(マレーシア)42分
▼決勝
渡辺勇大/東野有紗 – デチャポル/サプシリー
【選手コメント】
4日目
志田千陽&松山奈未
構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO