11月21日に開催されたBWFワールドツアー・インドネシアマスターズ(バリ・Super750)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
▼結果
▼選手コメント
2日目(11月17日)
髙橋沙也加
混合ダブルスを除く4種目で決勝に進んだ日本勢は、男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾、女子ダブルスの志田千陽/松山奈未、そして男子シングルスの桃田賢斗が優勝を飾り、3種目で頂点に立った。
地元インドネシアのトップペア、ギデオン/スカムルヨと対戦した保木(上写真・右)/小林は、第1ゲーム中盤から7連続得点などでリードを広げ、21-11で先制。しかし、第2ゲームはインドネシアペアに先行を許し6-15。後半に追い上げた日本ペアだったが、最後は17-21で振り切られた。
優勝が決まる最終ゲームは、大味な展開だった第1、2ゲームから一転、激しい点の取り合いに。中盤16-12とリードを奪ったのは保木/小林。ここからギデオン/スカムルヨが猛追を見せて19オールとなったが、最後は保木/小林が2連取を奪って21-19で勝利。10月のデンマークOP優勝に続き、今季2個目のタイトルを獲得した。
保木/小林の優勝後に行なわれた女子ダブルス決勝には、志田/松山(上写真・右端)が登場。相手は準決勝で先輩の金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)を下して初の決勝進出を決めたジョン・ナユン/キム・ヘジョン。勢いに乗る相手に対し、志田/松山は持ち味のスピーディーな攻撃でポイントを奪って第1ゲーム21-9で先制。第2ゲームも主導権を握った志田/松山が、最後まで相手に流れを渡さず21-11で快勝。Super500以上の上位大会では初の優勝を飾った。
大会最後の決勝となった男子シングルス。10月のデンマークOP以来、今季2回目の決勝進出を果たした桃田は、世界ランク3位のアンダース・アントンセン(デンマーク)と激突した。
その第1ゲームは、15オールともつれた展開から桃田が先に抜け出し21-17で先制。久々の優勝に王手をかけると、第2ゲームは桃田が序盤から9連続ポイント。大きくリードを広げてペースをつかむと、最後まで集中力を切らさなかった桃田が21-11で勝利。2020年1月のマレーシアマスターズ(S500)以来、1年10カ月ぶりの優勝をつかみとった。
女子シングルスは、3大会連続優勝をねらった山口茜(上写真)が韓国のエース、アン・セヨンと対戦。ユーバー杯、デンマークOP、そしてフランスOPの3大会で戦っている両者は、山口が2勝1敗で勝ち越し。ここで勝ってさらに貫禄を見せたかったが、優勝をつかんだのはアン。山口から第1ゲームを21-17で奪うと、続く第2ゲームも接戦を制して21-19。2019年フランスOP(S750)以来となる、上位大会優勝を果たした。山口は第2ゲームの接戦をモノにできず、惜しくも準優勝。3大会連続優勝はならなかった。
21日の決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
桃田賢斗②〔21−17、21−11〕0●アンダース・アントンセン(デンマーク)49分
【女子シングルス】
アン・セヨン(韓国)②〔21−17、21−19〕0●山口茜39分
【男子ダブルス】
保木卓朗/小林優吾②〔21−11、17−21、21−19〕1●ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)58分
【女子ダブルス】
志田千陽/松山奈未②〔21−9、21−11〕0●ジョン・ナユン/キム・ヘジョン(韓国)46分
【混合ダブルス】
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔21−11、21−12〕0●鄧俊文/謝影雪(香港)36分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO