11月13日から14日まで開催された『富岡・ふたばオープン2021 全日本ジュニアバドミントンフェスティバル』(福島県・ふたば未来学園アリーナ、富岡町総合体育館)。ここでは、U15男女シングルスで優勝を果たした川野寿真(ふたば未来学園中2年)と、溝尾花奈(ふたば未来学園中1年)のコメントを紹介する。
13日 U17男女ダブルスダイジェスト
14日 U17男女シングルスダイジェスト / U15男女シングルスダイジェスト
【U15男子シングルス】
全中で優勝した埼玉栄中の澤田修志選手に対しては、自分が挑戦する立場。これまでは「この相手に勝つのはきついかな」と思ってしまう部分があったのですが、「全力で勝ちにいこう!」と思って挑戦していけたことがよかったと思います。プレー面では、澤田選手は今大会、いつもより動けていない感じがあったので、ロブがうまい相手だけどネット前に落として、ロブが甘くなったところでスマッシュを打とうと思っていました。それがうまくできたのがよかったところです。
この優勝は、全中より価値は低いかもしれないけれど、澤田選手に勝てたことには、結構価値があると思っています。今後は、つなぎ球の質を上げることや、今大会で見つかった課題を克服して、(来年3月の)団体戦の全日本中学生選手権と、来年の全中優勝をめざして頑張ります。
【U15女子シングルス】
7月にケガをしてしまい、8月の全中には出させていただいたのですが、その後は長い間バドミントンができずにいました。ようやく治ってきて、今大会に出場できた。目標はベスト8で、不安はあったけれど、1学年上の選手がいる大会。チャレンジする気持ちで、楽しく、自分らしくプレーできたことが優勝につながったと思います。
決勝は、第1ゲームを取られて少し気持ちが落ちたけど、2ゲーム目の途中から、チームメートが「ここ一本!」とか「頑張れ!」と応援してくれて、その声がすごく自分に響いて頑張ることができました。齋藤亘先生にも、「チャレンジの気持ちで、自分のプレーを思いきりやってこい」と何度も言ってもらい、思いきりできたと思います。
バドミントンができない期間は本当につらくて、地元に帰りたいと思うこともありました。でも、つらかった分、再開してからは、思いきり楽しくバドミントンができています。今大会も、その気持ちを忘れず楽しくできました。精神的に強くなったと思います。来年の全中でも、今回のような気持ちを忘れず、優勝をめざして頑張っていきたいです。
取材・構成/阿部ちはる、バドミントン・マガジン編集部
写真/黒崎雅久