11月7日に開催されたBWFワールドツアー・ハイロOP(ザールブリュッケン/Super500)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
どちらが勝ってもツアーS500で初優勝となる女子ダブルスの日本ペア決勝。その舞台に立ったのは、日本ユニシスで切磋琢磨する星千智/松田蒼(上写真・右端)と中西貴映/岩永鈴の2ペア。互いに手の内を知る者同士の勝負は、第1ゲームから接戦に。序盤は星/松田が9-5で先行するも、中盤に13オールとした中西/岩永がさらにポイントを重ねて20-16とゲームポイントをつかむ。しかし、星/松田が諦めず一気に追い上げると、6連続得点で22-20と逆転に成功。第1ゲームを先制する。
第2ゲームも17-12と中西/岩永が先にリードしたが、終盤に星/松田が再び連続ポイントを奪取。16-18から5連取した星/松田が、先に21点をつかんで勝利。日本ペア決勝を制した星/松田が、S500初優勝を達成した。
他種目では、男子ダブルスのインドネシア対決を、ギデオン(上写真・右)/スカムルヨが制して優勝。後輩ペアを2−0のストレートで下して頂点に立った。混合ダブルスはタイのデチャポル/サプシリーが制したほか、女子シングルスもタイのトップランカー、ブサナン・ンバルンパンがV。
男子シングルスはシンガポールのロー・ケンイゥ(上写真・右)が初優勝。決勝では全英王者のリー・ジジャ(マレーシア)とファイナル勝負にもつれる接戦となったが、17-12とローが先行した場面でリーが途中棄権。2007年以降に実施されているスーパーシリーズ、ワールドツアー上位大会の男子シングルスでは、シンガポール選手として初のタイトル獲得となった。
7日の結果は以下の通り。
【女子ダブルス】
星千智/松田蒼②〔22−20、21−18〕0●中西貴映/岩永鈴52分
【男子シングルス】
ロー・ケンイゥ(シンガポール)○〔19−21、21−13、17−12、キケン〕1●リー・ジジャ(マレーシア)64分
【女子シングルス】
ブサナン・ンバルンパン(タイ)②〔21−10、21−14〕0●イェオ・ジャミン(シンガポール)35分
【男子ダブルス】
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)②〔21−14、21−19〕0●カルナンド/マーティン(インドネシア)34分
【混合ダブルス】
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔22−20、21−14〕0●ジョルダン/オクタビアンティ(インドネシア)42分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO