10月22日にBWFワールドツアー・デンマークOP(オデンセ/SUPER1000)4日目は、各種目の準々決勝が行なわれた。
▼放送予定
ト杯ユ杯の記事一覧は こちら
スディルマン杯の結果は こちら
日本代表は女子ダブルスを除く4種目で準々決勝に進出。女子シングルスの山口茜(上写真)はタイの難敵、ポンパウィ・チョチュウォンと対戦。山口は第1ゲームを17-21で失う展開となったが、第1ゲーム21-13で奪い返すと、続くファイナルゲームは21-11で退けてベスト4進出を決めた。「団体戦が2つあっての大会となるので、疲労は感じています。でも、想像しているよりは動けていると思います。第1ゲームは相手の低い展開、速い展開に付き合ってしまい、高さなどはっきりしたプレーができず、中途半端なプレーになってしまった。2ゲーム目以降は、はっきりしたプレーをしようと思いましたし、相手のねらってくるショットをカウンターできたりしたので、それで迷ってくれたのかなと思います」(山口)
男子シングルスの桃田賢斗は、インドネシアのジョナタン・クリスティと対戦。第1ゲームを13本で抑えた桃田は、第2ゲームも15-0と大量リード。しかし、ここでジョナタンが棄権となり、桃田が準々決勝を突破した。男子ダブルスは保木卓朗/小林優吾と古賀輝/齋藤太一の日本人対決となった勝負を、保木/小林が2-0のストレートで勝利。試合後、保木は「同じ日本のチームメイト。技術よりも気持ちの勝負だと思っているので、“絶対に負けない”という気持ちで入ったのがよかったです。初めてデンマークOPの準決勝に進みましたが、気持ちを出して攻撃すればいい結果がついてくると思うので、明日も声を出して頑張りたいです」と、次戦への意気込みを語っている。
混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗も、マレーシアペアとのファイナル勝負の接戦を制して準決勝進出。試合後、「第1ゲームも悪くはなかった。1ゲーム同様我慢して、自分たちのラリーを展開する、我慢強くラリーすることを心がけた」と振り返った渡辺。東野も「今日は女子選手との前勝負がよかったです。次は(中国の)王懿律/黄東萍ペアなので、オリンピックのリベンジができるように頑張りたいです」と約3カ月ぶりの再戦に向けて気持ちを高めていた。
男子シングルスでは、桃田のほかにビクター・アクセルセン(デンマーク)が準決勝へ。周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)を大接戦の末に破った香港の李卓耀(リー・チョクイゥ/香港)もベスト4へ。33歳のトミー・スギアルト(インドネシア)も、インド選手が途中棄権したため、上位大会で久しぶりのベスト4進出を決めている。
女子シングルスでは、何冰嬌(へ・ビンジャオ/中国)、アン・セヨン(韓国)といった実力者が準決勝に勝ち進んだほか、スコットランドのカースティ・ギルモア(上写真)がSuper1000の上位大会で初めてベスト4入りを果たしている。
準々決勝の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
▼準々決勝(22日)
桃田賢斗○〔21−13、15−0、キケン〕●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)31分
李卓耀(香港)②〔21−16、19−21、21−19〕1●周天成(台湾)78分
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−19、21−19〕0●リー・ジジャ(マレーシア)39分
トミー・スギアルト(インドネシア)○〔21−17、キケン〕●サミール・バラマ(インド)25分
▼準決勝
桃田賢斗 − トミー・スギアルト
ビクター・アクセルセン − 李卓耀
【女子シングルス】
▼準々決勝(22日)
山口茜②〔17−21、21−13、21−11〕1●ポンパウィ・チョチュウォン(タイ) 58分
アン・セヨン(韓国)②〔21−11、21−12〕0●プサルラ・V.シンドゥ(インド)36分
カースティ・ギルモア(スコットランド)②〔21−15、18−21、21−11〕1●クララ・アズルメンディ(スペイン)50分
何冰嬌(中国)②〔21−16、21−14〕0●王祉怡(中国)42分
▼準決勝
山口茜 − 何冰嬌
カースティ・ギルモア − アン・セヨン
【男子ダブルス】
▼準々決勝(22日)
アストルップ/ラスムセン(デンマーク)②〔19−21、21−11、21−17〕1●フィクリ/マウラナ(インドネシア)59分
ゴーSF/N・イズッディン(マレーシア)②〔21−18、21−17〕0●アルディアント/アルフィアン(インドネシア)34分
保木卓朗/小林優吾②〔21−18、21−17〕0●古賀輝/齋藤太一48分
ラムスフス/ザイデル(ドイツ)②〔21−18、21−19〕0●テオEY/オンYS(マレーシア)35分
▼準決勝
保木卓朗/小林優吾 − ラムスフス/ザイデル
ゴーSF/N・イズッディン − アストルップ/ラスムセン
【女子ダブルス】
▼準々決勝(22日)
黄東萍/鄭雨(中国)②〔14−21、21−10、21−13〕1●ポリイ/ラハユ(インドネシア)55分
李紹希/申昇瓚(韓国)②〔21−18、23−21〕0●プティタ/サプシリー(タイ)49分
金昭英/孔熙容(韓国)②〔21−11、21−17〕0●劉玄炫/夏玉婷(中国)42分
ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)②〔21−19、21−13〕0●杜玥/李汶妹(中国)40分
▼準決勝
李紹希/申昇瓚 − 金昭英/孔熙容
黄東萍/鄭雨 − ジョンコパン/ラウィンダ
【混合ダブルス】
▼準々決勝(22日)
渡辺勇大/東野有紗②〔19−21、21−12、21−14〕1●タンKM/ライPJ(マレーシア)58分
王懿律/黄東萍(中国)②〔21−14、21−17〕0●鄧俊文/謝影雪(香港)36分
デチャポル/サプシリー(タイ)○〔21−9、11−3、キケン〕●李哲輝/許雅晴(台湾)21分
ジョルダン/オクタビアンティ(インドネシア)②〔21−16、18−21、21−17〕1●馮彦哲/杜玥(中国)52分
▼準決勝
渡辺勇大/東野有紗 − 王懿律/黄東萍
デチャポル/サプシリー − ジョルダン/オクタビアンティ
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO