大学生の日本一を決める全日本学生選手権(奈良県・ロートアリーナ奈良)は、10月21日に大会最終日を迎え、男女ともに個人ダブルスとシングルスの準決勝、決勝戦が行なわれた。ここでは女子ダブルスのダイジェストでお伝えする。
女子ダブルスの準決勝は、植村理央(上写真・右)/佐藤灯(龍谷大)VS上杉杏/木村早希(明治大)と、大石悠生/長廻真知(筑波大)VS鈴木ゆうき/吉田瑠実(早稲田大)の2試合が行なわれ、植村/佐藤と大石/長廻が決勝への切符を勝ち取った。
過去の対戦経験がなく、どちらに転ぶかわからない決勝戦。主導権を握ったのは序盤から積極的に攻撃を組み立てた植村/佐藤だった。前衛後衛の役割りに関係なく、どちらが前に入っても途切れることのない攻めは、強化に取り組んできたというレシーブ力と合わさり、大石/長廻に流れを渡さなかった。第1ゲームを14本で制した植村/佐藤は、第2ゲームに入っても主導権を握り続け、17-16から4連続得点を奪って勝負あり。
第1シードという期待に加え、男女合わせても個人戦最終日に残った関西勢は、植村/佐藤のみ。プレッシャーをはね除けて自分たちのプレーを貫いた2人が、栄冠を獲得した。
優勝
植村理央(左)/佐藤 灯
(龍谷大)
植村 インカレに向けてペアで一番練習してきた自信がありました。それでもプレッシャーはありましたし、一つひとつの試合も簡単にはいきませんでした。2人で話し合って、一つひとつの試合を頑張ってこられたことが、優勝につながったと思います。
佐藤 団体戦からの疲労もありましたけど、植村とならいけると思っていました。それに、今日の2試合は、絶対に負けないという強い気持ちのほかに、楽しもうという気持ちも持っていました。優勝することができて本当にうれしいです。
準優勝
大石悠生(右)/長廻真知
(筑波大)
3位
上杉杏(左)/木村早希
(明治大)
3位
鈴木ゆうき(右)/吉田瑠実
(早稲田大)
▼準々決勝
植村理央/佐藤灯(龍谷大)2−0 石田有彩/石上瑠奈(日本大)
上杉杏/木村早希(明治大)2−0 栗原あかり/青木もえ(筑波大)
大石悠生/長廻真知(筑波大)2−0 多崎千帆/松井収那(金沢学院大)
鈴木ゆうき/吉田瑠実(早稲田大)2−1 小野田華実/鎌田彩羽(関西学院大)
▼準決勝
植村理央/佐藤灯②〔21−12、16−21、21−8〕1●上杉杏/木村早希
大石悠生/長廻真知②〔21−19、22−20〕0●鈴木ゆうき/吉田瑠実
▼決勝
植村理央/佐藤灯②〔21−14、21−16〕0●大石悠生/長廻真知
取材・文/吉井信行
写真/宮原和也