大学生の日本一を決める全日本学生選手権(奈良県・ロートアリーナ奈良)は、10月21日に大会最終日を迎え、男女ともに個人ダブルスとシングルスの準決勝、決勝戦が行なわれた。ここでは男子ダブルスの模様をダイジェストでお伝えする。
【男子ダブルス】
小学4年からペアを組む武井優太(上写真・左)/遠藤彩斗(明治大)が、抜群のコンビネーション武器に大学生日本一のタイトルを獲得した。
武井/遠藤は、この日の初戦となった準決勝で、団体戦でも対戦している小川翔悟/佐野大輔(法政大)を、団体戦に続いてファイナルゲームの末に撃破し、決勝進出を決めた。決勝の相手は、筑後恵太/農口拓弥(明治大)をファイナル15本で破った緑川大輝/町田脩太(早稲田大)。
決勝戦の第1ゲームでは、低空戦に持ち込みたい武井/遠藤に対して、緑川(上写真・右)/町田は大きく上げる展開を選択。しかし、武井/遠藤は大きな展開からでも攻め急ぐことなく、しっかりと我慢して相手のミスを誘うなど、ポイントにつなげて第1ゲームを13本で奪取した。優勝へあと一歩と迫った武井/遠藤は、続く第2ゲームこそ前衛で球にさわりはじめた緑川に苦しめられ17本で落としてしまったが、ファイナルゲームは持ち味であるドライブで勝負をしかけて11本。優勝を決めると、2人は歓喜を爆発させた。
優勝
武井優太(左)/遠藤彩斗
(明治大)
武井 (団体との2冠について)明治大の団体戦はベスト8が最高で、強いけど勝てないことも多かった。ちょっと奇跡的な部分もあるかと思いますけど、個人戦はとらなければいけないと思っていました。優勝をねらっていたので、勝つことができてよかったです。
遠藤 全国大会で優太と組んで優勝したのは中学以来。高校でも2位で、大学でも1年からあまり結果を出せなかった。学年が上がっていくにつれて、不安や焦りがあったんですけど、そのなかでも、小さくても努力を積み重ねられていたから、それが実ってよかったです。
準優勝
緑川大輝(左)/町田脩太
(早稲田大)
3位
筑後恵太/農口拓弥
(明治大)
3位
小川翔悟(左)/佐野大輔
(法政大)
【男子ダブルス】
▼準々決勝
武井優太/遠藤彩斗(明治大)2−0 永渕雄大/藤澤佳史(筑波大)
小川翔悟/佐野大輔(法政大)2−0 杉本一樹/山下蒼羽(日本体育大)
緑川大輝/町田脩太(早稲田大)2−0 武藤映樹/菊池海聖(敬和学園大)
筑後恵太/農口拓弥(明治大)2−1 田中湧士/日野滋斗(日本大)
▼準決勝
武井優太/遠藤彩斗②〔19−21、21−15、21−11〕1●小川翔悟/佐野大輔
緑川大輝/町田脩太②〔17−21、21−10、21−15〕1●筑後恵太/農口拓弥
▼決勝
武井優太/遠藤彩斗②〔21−13、17−21、21−11〕1●緑川大輝/町田脩太
※武井/遠藤は初優勝
取材・文/吉井信行
写真/宮原和也