10月15日に開催された世界国・地域別男女対抗戦トマス杯・ユーバー杯(デンマーク・オーフス)7日目は、トマス杯の準々決勝、ユーバー杯の準決勝が行なわれた。日本男子は準々決勝で韓国と対戦。0-2からの逆転勝利を飾り、準決勝の切符を手にした。
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【トマス杯】
2014年以来、7年ぶり2度目の世界一に挑む日本男子は、準々決勝で韓国と激突。若手中心に勝ち上がってきた相手に対し、日本は経験豊富なメンバーで迎えうった。
試合の流れをつくるトップシングルス、日本はエースの桃田賢斗(上写真)が登場した。相手は、東京オリンピックの予選リーグで苦杯を喫した許侊熙(ホ・クァンヒ)となり、桃田にとってはリベンジの絶好の機会となるはずだった。しかし、勝ったのは許侊熙。第1ゲームは、お互いに連続得点でリードを奪い合う展開となると、桃田が16-14の場面から5連続失点を喫し、そのまま許侊熙に押しきられる。第2ゲームも11-15とリードを許した桃田が、一時は17-18まで迫ったものの、再び終盤に引き離されて0-2のストレート負け。日本が先制ポイントを奪われた。
さらに第1ダブルスは保木卓朗/小林優吾が、韓国のダブルス陣を牽引する催率圭(チェ・ソルギュ)/徐承宰(ソ・スンジェ)に18本、13本で敗戦。まさかの連敗を喫した日本が、0-2と追い込まれた。
しかし、この流れを変えたのは第2シングルスの常山幹太(上写真)。団体戦ではここ一番で強みを発揮する男が、起死回生の勝利をつかむ。韓国の全奕陳を第1ゲーム21-10で封じると、続く第2ゲームは9連続ポイントで突き放して21-16で勝利。この後に登場した第2ダブルスの古賀輝/渡辺勇大も、負ければ終わりとなる戦いを21-15、21-18で制して、日本が2-2のイーブンに戻した。
逆転勝利まであと1勝とした日本は、第3シングルスの西本拳太(上写真)がコートに立った。大舞台での経験が少ない相手に対して、第1ゲームを21-15でモノにした西本。第2ゲームも大きくリードを広げ、最後は21-10で快勝。逆転に成功した日本が、苦しみながらも3-2で韓国を下し、ベスト4進出を決めた。
タイと中国の準々決勝は、中国が3-0で勝利。日本は準決勝で中国と激突することが決まった。
日本戦の結果は以下の通り。
■決勝トーナメント
▼準々決勝(15日の結果)
日本 3–2 韓国
MS1桃田賢斗●0〔19−21、17−21〕②許侊熙52分
MD1保木卓朗/小林優吾●0〔18−21、13−21〕②催率圭/徐承宰45分
MS2常山幹太②〔21−10、21−16〕0●全奕陳48分
MD2古賀輝/渡辺勇大②〔21−15、21−18〕0●金元昊/姜敏赫48分
MS3西本拳太②〔21−15、21−10〕0●チョ・コンヨプ
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO