10月13日に開催された世界国・地域別男女対抗戦トマス杯・ユーバー杯(デンマーク・オーフス)5日目は、男女各予選リーグが行なわれた。
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【トマス杯】
インドネシア、台湾、タイの強豪3チームがひしめくグループA。初日は台湾とタイが激突し、タイが3-2で勝利を飾った。東京五輪金メダリストの王齊麟(ワン・チーリン)/李洋(リー・ヤン)や周天成(チョウ・ティエンチェン)を擁する台湾は、リーグ最終戦で戦うインドネシアから勝利を奪わなければ、決勝トーナメント進出は厳しい状況。
そのインドネシアと台湾の勝負は、第1シングルスでインドネシアのアンソニー・S・ギンティンが先制ポイントを奪取。周天成を2-0で下し、プレッシャーをかける。続く第1ダブルスは王齊麟/李洋がアルディアント/アルフィアンをファイナルゲームの末に下したが、第2シングルスはスディルマン杯からなかなか調子が上がらなかったジョナタン・クリスティ(上写真)が奮起。王子維(ワン・ツーウェイ)を第1ゲーム17本で抑えると、第2ゲームも13本で下す。
勝利まであと一つとしたインドネシア。しかし、負ければリーグ敗退が決まる台湾も、第2ダブルスの盧敬堯(ルー・チンヤオ)/楊博涵(ヤン・ポーハン)が意地を見せる。2019年世界王者のセティアワン/アッサンに対し、ファイナルゲーム23本で制し、第3シングルスに望みをつなげた。
逆転勝利をめざした台湾。第3シングルスは24歳の慼又仁に勝利を託したが、その前に立ちはだかったのはシェザ・ヘレン・ルスタビト。3-2で勝ったタイ戦でも、第3シングルスで登場してチームを救った男が、ここでも貴重な勝利をつかむ。1-1となったファイナルゲーム、終盤にシーソーゲームとなった競り合いをルスタビトが抜け出し21-19。インドネシアが3-2で台湾を下し、リーグ1位通過を決めた。
グループBは、リーグ2連勝の韓国とデンマークが1位通過をかけて予選リーグ最後の試合を戦った。地元Vをめざすデンマークは、トップシングルスのビクター・アクセルセンが許侊熙(ホ・クァンヒ)を2-0で下し、デンマークが先制。アストルップ/ラスムセンもこれに続いて白星を奪うと、2番手シングルスのアンダース・アントンセンも2-0で勝利。第3シングルスでも白星をつかんだデンマークが、韓国を4-1で退け首位突破を決めている。
13日の結果は以下の通り。
■予選リーグ(13日の結果)
▼グループA
インドネシア(3勝)3−2 台湾(1勝2敗)
タイ(2勝1敗)5−0 アルジェリア(3敗)
※インドネシアとタイが決勝トーナメント進出
▼グループB
デンマーク(3勝)4−1 韓国(2勝1敗)
ドイツ(1勝2敗)3−2 フランス(3敗)
※デンマークと韓国が決勝トーナメント進出
▼グループC
オランダ(1勝2敗)4−1 タヒチ(3敗)
※中国とインドが決勝トーナメント進出
■予選リーグ(14日の対戦カード)
▼グループA
中国(2勝) – インド(2勝)
▼グループD
日本(1勝) − マレーシア(1勝)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO