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【スディルマン杯2021】日本は王者中国に1-3で敗戦。ス杯初Vはならず3回目の準優勝<最終日結果>

10月3日に開催された世界国・地域別男女混合団体戦スディルマン杯(フィンランド・ヴァンター)最終日は、決勝戦が行なわれた。

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中国の2連覇か、それとも日本の初優勝か――。

スディルマン杯の頂点を争う戦いの第1試合は男子ダブルス。日本は前日の準決勝・マレーシア戦で勝利を手にしている保木卓朗/小林優吾を起用し、中国は23歳ペア・周昊東(ツォウ・ハオドン)/何濟庭(ヘ・ティンジン)が登場した。

緊張の第1ゲームは、中国ペアがリードを奪いながら試合を進める。小林のスマッシュが鋭く決まる場面もあったが、ミスの少ない安定したラリーでポイントをつかんだ周昊東/何濟庭が、21-17で先制した。

第2ゲームに入ると負けられない保木/小林も反撃を開始。保木が鋭い飛び出しからネット前に入り、何度も相手のドライブをストップ。巧みなネットプレーから小林の強烈なスマッシュを引き出すと、日本に好リズムが生まれる。15点以降は保木/小林が主導権を握って21-14で第2ゲームを奪い返した。

ファイナルゲームも日本のペースで進むかに思われたが、6-5の場面から中国ペアが一気にスピードアップ。「相手はドライブが強く、動きのスピードも速い。ドライブで決めにいったところを、カウンターで決められてしまった」とは小林。6連続失点で点差を離されると、最後は保木/小林がそのまま押し切られて16-21。中国が先制ポイントを手にした。

第2ゲームはスピーディーな攻撃で制した保木(右)/小林。最終ゲームも後半追い上げたが逆転はならず

続く女子シングルスは、今大会4連勝中の山口茜。相手は東京五輪の金メダリスト、陳雨菲(チェン・ユーフェイ)だったが、白星をつかんだのは山口だ。第1ゲームこそ「前半は相手に決められるというより、自分のミスが多かった」と話した山口だったが、後半はラリーを修正して21-19で先取。すると、第2ゲームは山口が6連続ポイントで13-9とリード。一時は16-15まで迫られた山口だが、最後は連戦で疲れが見える陳雨菲を振り切り21-16で勝利をつかんだ。

高いパフォーマンスで東京五輪金メダリストを退けた山口茜

1−1となった決勝戦の第3試合・男子シングルスは、両国のエースである桃田賢斗と石宇奇(シー・ユーチー)が登場。2年前の前回大会では、同じ決勝戦で桃田が石宇奇に敗れているだけに、桃田にとっては負けられない相手。しかし、試合が始まると石宇奇の強烈なアタックが桃田を襲う。第1ゲーム、石宇奇が21-13で奪ってプレッシャーをかけた。

第2ゲームはペースを落とした石宇奇に対して桃田が21-8で制すると、勝負の行方はファイナルゲームへ。互いに落とすことのできない勝負、先に抜け出したのは石宇奇だった。「相手の攻撃に押されて、自分が引いてしまった」と桃田。鉄壁のディフェンスを誇る桃田も、石宇奇の鋭い攻撃を抑えきれず。連続失点などで桃田が3-12と大きく差を広げられると、追走は実らず12-21。石宇奇が中国2つ目の白星をつかんだ。

桃田は第2ゲームを制してファイナルゲームに持ち込んだが、連戦の疲れもあって後半に失速。2年前に敗れたリベンジはならなかった
積極的な攻撃を仕掛けた石宇奇。桃田を2-1で破って王手をかけた

なんとか逆転優勝につなげたい日本。第4試合の女子ダブルスは、3試合連続の起用となった松友美佐紀/松本麻佑がコートに立った。相手は東京五輪の銀メダリスト陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)。厳しい戦いが予想されたが、試合が始まると松友/松本が善戦を見せる。前衛の松友、後衛の松本がうまく機能して攻撃を仕掛けると、10-11と接戦を展開した。

後半も好ラリーを見せた日本ペアだが、5年以上もペアを組む陳清晨/賈一凡が地力を発揮。第1ゲーム21-17で振り切ると、第2ゲームも17-16から4連続ポイントを奪った陳清晨/賈一凡が勝利。トータル3-1とした中国が大会2連覇を達成し、栄光のスディルマンカップを手中におさめた。

日本は2015年、2019年に続き3回目の準優勝を飾った

決勝戦の結果は以下の通り。

▼決勝戦(10月4日)

日本 1−3 中国

MD 保木卓朗/小林優吾●1〔17−21、21−14、16−21〕②周昊東/何濟庭76分

WS 山口茜②〔21−19、21−16〕0●陳雨菲49分

MS 桃田賢斗●1〔13−21、21−8、12−21〕②石宇奇61分

WD 松友美佐紀/松本麻佑●0〔17−21、16−21〕②陳清晨/賈一凡59分

※中国が2大会連続、12回目の優勝。

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

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