9月3日に開催された東京パラリンピック・バドミントン競技(東京・代々木競技場第一体育館)3日目は、各種目の予選リーグ、決勝トーナメントが行なわれた。
車いすクラスは決勝トーナメント準々決勝を実施。男子シングルスWH1は、村山浩と長島理の日本人対決となり、第1ゲームを制した村山が第2ゲームも力強く押し切って2-0で勝利。準決勝進出を決めた。
女子シングルスは、WH1のメダル候補・里見紗李奈がスイス選手を8本、9本で退けてベスト4入り。WH2の山崎悠麻も、ロシア選手に第1ゲームを奪われる展開から第2、3ゲームを取り返し、逆転勝利で準決勝進出を決めている。
立位クラスでは、決勝トーナメント準々決勝に勝ち進んだ女子シングルスSU5の亀山楓、杉野明子が、それぞれ白星をつかんで4強進出。シードを手にしている鈴木亜矢子とともに、SU5は日本人3選手がベスト4入りを果たしたため、同種目での日本のメダルが確定している。
このほか、車いすクラスの男子シングルスWH2・予選リーグに登場した梶原大暉は、ランキング上位の香港選手との1時間を超える熱戦を制して準決勝に進出。村山とのペアで挑む男子ダブルスWHとともに、メダル獲得に大きく前進した。
立位クラスでは、女子ダブルスSL3-SU5に出場している伊藤則子/鈴木亜弥子、混合ダブルスSL3-SL5の藤原大輔/杉野明子も、それぞれ予選リーグを突破し決勝トーナメント準決勝進出を果たした。競技4日目の9月4日は、各種目の準決勝、決勝戦を実施する。
競技3日目の日本選手の結果は以下の通り。
◎決勝トーナメント結果
クラス:車いす
【男子シングルス】
▼WH1準々決勝
村山浩②〔21−15、21−16〕0●長島理37分
【女子シングルス】
▼WH1準々決勝
里見紗李奈②〔21−8、21−9〕0●カリン・ステエラス(スイス)28分
▼WH2準々決勝
山崎悠麻②〔23−25、21−7、21−8〕1●タチアナ・グレーワ(ロシア)44分
クラス:立位
【女子シングルス】
▼SU5準々決勝
亀山楓②〔21−11、21−15〕0●パラク・コハリ(インド)25分
杉野明子②〔21−5、21−12〕0●ベアトリス・モンテイロ(ポルトガル)27分
◎9月4日の対戦カード
クラス:車いす
【男子シングルス】
▼WH1準決勝
村山浩 − 屈子墨(中国)
▼WH2準決勝
梶原大暉 − キム・ギョンフン(韓国)
【男子ダブルス】
▼WH準決勝
村山浩/梶原大暉 − 麦建朋/屈子墨(中国)
【女子シングルス】
▼WH1準決勝
里見紗李奈 − 尹夢璐(中国)
▼WH2準決勝
山崎悠麻 − 徐婷婷(中国)
【女子ダブルス】
▼WH準決勝
里見紗李奈/山崎悠麻 − スジラット/アムノウィ(タイ)
クラス:立位
【男子シングルス】
▼SL3準決勝
藤原大輔 − パラモド・バーガット(インド)
【女子シングルス】
▼SU5準決勝
鈴木亜矢子 – 亀山楓
杉野明子 − 楊秋霞(中国)
【女子ダブルス】
▼SL3-SU5準決勝
伊藤則子/鈴木亜弥子 − 馬会会/程和芳(中国)
【混合ダブルス】
▼SL3-SU5準決勝
藤原大輔/杉野明子 – マジュル/ノエル(フランス)
◎予選リーグ結果
クラス:車いす
【男子シングルス】
▼WH2(グループC)
梶原大暉②〔13−21、21−12、21−13〕1●陳浩源(香港)68分
※梶原は2勝で決勝トーナメント進出
【男子ダブルス】
▼WH(グループA)
村山浩/梶原大暉②〔21−12、21−9〕0●ミ/ワンドシュナイダー(ドイツ)37分
村山浩/梶原大暉●0〔13−21、10−21〕②麦建朋/屈子墨(中国)34分
※村山/梶原は1勝1敗で決勝トーナメント進出
【女子シングルス】
▼WH2(グループB)
山崎悠麻●1〔15−21、21−13、16−21〕②エミネ・セジュキン(トルコ)48分
※山崎は1勝1敗で決勝トーナメント進出
【女子ダブルス】
▼WH1-2(グループA)
里見紗李奈/山崎悠麻②〔21−16、21−9〕0●スジラット/アムノウィ(タイ)34分
※里見/山崎は2勝で決勝トーナメント進出
クラス:立位
【男子シングルス】
▼SU5(グループB)
今井大湧●0〔19−21、12−21〕②チア・リクハウ(マレーシア)41分
※今井は1勝2敗で予選リーグ敗退
【女子シングルス】
▼SU5(グループA)
鈴木亜矢子②〔21−12、21−8〕0●ゼフラ・バグラル(トルコ)27分
※鈴木は2勝で決勝トーナメント進出
▼SU5(グループB)
亀山楓②〔22−20、21−13〕0●カトリネ・ロセンレン(デンマーク)33分
※亀山は1勝1敗で決勝トーナメント進出
【女子ダブルス】
▼SL3-SU5(グループA)
伊藤則子/鈴木亜弥子②〔21−11、21−17〕0●ニパダ/チャニダ(タイ)25分
伊藤則子/鈴木亜弥子●0〔4−21、8−21〕②レアニ・ラトリ/カリマトゥス(インドネシア)18分
※伊藤/鈴木は1勝1敗で決勝トーナメント進出
【混合ダブルス】
▼SL3-SL5(グループA)
藤原大輔/杉野明子②〔25−23、21−13〕0●ポット/ザイベルト(ドイツ)35分
※藤原/杉野は1勝1敗で決勝トーナメント進出
文/バドミントン・マガジン編集部