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【全中2021】ふたば未来学園の中静&藤吉が団体戦のリベンジ! 決勝で埼玉栄の有江&稲川を破る<男子ダブルス>

第51回全国中学校バドミントン大会(山梨県甲府市・小瀬スポーツ公園 体育館)は23日、最終日を迎え、個人戦各種目の準決勝と決勝が行なわれた。ここでは、男子ダブルスのダイジェストをお伝えする。

【男子ダブルス】

男子ダブルスの決勝に上がったのは、ふたば未来学園(福島)の中静悠斗(写真左)/藤吉珠李と、埼玉栄(埼玉)の有江琥珀/稲川蓮二郎。ふたば未来ペアは、ノーシードから勢いよく勝ち上がった前結心/中島圭優(高岡・石川)を相手に2-1と苦しみながらも勝利。ファイナルゲームは19-16から3連続ポイントを許して並ばれたものの、気持ちで引くことなく攻めきった。一方の埼玉栄ペアは、北信越1位の実力を持つ野村雅人/宮川力也(勝山北部・福井)を圧倒。抜群のコンビネーションでペースをつかみ、12本、13本のストレート勝ちを収めた。

団体優勝の立役者となった埼玉栄の有江琥珀(左)/稲川蓮二郎が決勝進出

男子団体の頂上決戦と同じ対戦カードとなった決勝。先に抜け出したのは、団体戦でも勝利を収めた埼玉栄の有江/稲川だ。気迫あふれるプレーでテンポよく攻めていき、21-16で第1ゲームを奪う。しかし、ここからふたば未来の中静/藤吉が逆襲。器用さが光る中静が果敢に前に入って攻撃チャンスをつくり、藤吉が177センチの長身から角度あるスマッシュを叩き込んでいく。このゲームをわずか9本で制すると、ファイナルゲームに入っても二人の勢いは止まらず。最後まで強い気持ちで攻めきった中静/藤吉が21-13で優勝をつかみ取り、歓喜のガッツポーズでラストマッチを締めくくった。

【優勝コメント】

中静悠斗(右)&藤吉珠李(ふたば未来学園3年)

中静 3年間の集大成の場で、最大の目標である日本一になることができてとてもうれしいです。決勝の相手には団体戦で負けていて、その時は自分たちが受け身になってしまったのですが、その分、今回はプレッシャーを感じずにチャレンジャー精神で立ち向かうことができて、全力を出すことができました。1ゲーム目を取られた後、「自分が前に入るから後ろは頼む」などと二人で話し合って自分たちが攻める形を多くつくれたのがよかったと思います。

藤吉 人生で一番最高の日です。ずっとバドミントンに本気で取り組んできて、この全中の個人戦で優勝できたというのは、言葉で表せられないくらいうれしいです。ダブルスは勢いとか気持ちが大事。団体戦ではそこで相手に負けていたけど、今回は2ゲーム目から開き直って、やるしかないという気持ちで向かっていけました。二人とも同じ気持ちで戦えたことが大きかったと思います。

〈23日の結果〉

▼準決勝

有江琥珀/稲川蓮二郎(埼玉栄・埼玉)②〔21-12、21-13〕0●野村雅人/宮川力也(勝山北部・福井)

中静悠斗/藤吉珠李(ふたば未来学園・福島)②〔17-21、21-17、21-19〕1●前 結心/中島圭優(高岡・石川)

▼決勝

中静悠斗/藤吉珠李②〔16-21、21-9、21-13〕1●有江琥珀/稲川蓮二郎

準優勝となった有江琥珀(左)/稲川蓮二郎(埼玉栄)。「相手は団体戦で負けていた分、勝ちたい気持ちが強くて、その勢いに押されてしまいました。もっとレシーブから攻撃に持っていけるように力をつけていきたいです」と有江。稲川は「団体と2冠をしたい気持ちがすごく強かったので、すごく悔しい。高校で活躍できるように、また頑張っていきたいです」と悔しさをにじませながらも前を向いた

※全国中学校大会の詳報や写真、全記録を掲載する『バドミントン・マガジン10月号』は9月22日(水)より発売予定。熱戦の模様を誌面でも、ぜひご覧ください!

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/井出秀人

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