8月20日から23日にかけて、第51回全国中学校バドミントン大会(山梨県甲府市・小瀬スポーツ公園 体育館)が開催。22日は、男女ダブルス・シングルスの2回戦から準々決勝が行なわれ、それぞれベスト4が出そろった。ここでは、男子のダイジェストをお伝えする。
【男子シングルス】
団体戦で優勝を果たした埼玉栄(埼玉)から、エースの三浦大地(写真)と2年生の澤田修志の二人が準決勝進出を決めた。三浦は177センチの長身を生かした角度あるショットを次々と沈めて2回戦(初戦)からストレート勝ちを続けてベスト4入り。一方の澤田は、初戦となった2回戦でふたば未来学園(福島)エースの松川健大と激突。優勝候補同士の戦いとあってハイレベルな攻防が繰り広げられたが、冷静な試合運びで勝負所を制した澤田が23-21、21-18で接戦をモノにした。これで勢いづいた澤田は、続く3回戦と準々決勝を快勝。明日の準決勝では、東北予選で松川を破った実力を持つ青森山田(青森)の大澤達也とぶつかる。
ベスト4の残るイスに座ったのは、福井工大附福井(福井)の山田琉碧。第4シードの中塚悠太(瀬田北・滋賀)を破ってきた2年生・石井叶夢(埼玉栄)との準々決勝はファイナルゲームにもつれたものの、最後は15本で振りきって勝利。疲労の色が見える中、3年生の意地を見せた。
〈22日の結果〉※準々決勝
三浦大地(埼玉栄・埼玉)②〔21-15、21-11〕0●五島直紀(仰木・滋賀)
山田琉碧(福井工大附福井・福井)②〔21-8、21-23、21-15〕1●石井叶夢(埼玉栄・埼玉)
大澤達也(青森山田・青森)②〔21-17、21-10〕0●森山由惺(湖南・島根)
澤田修志(埼玉栄・埼玉)②〔21-10、21-10〕0●髙野日向(武蔵ヶ丘・熊本)
〈準決勝の対戦カード(23日)〉
三浦大地(埼玉栄・埼玉) - 山田琉碧(福井工大附福井・福井)
大澤達也(青森山田・青森) - 澤田修志(埼玉栄・埼玉)
【男子ダブルス】
四つ角シードから準決勝へ駒を進めたのは1ペアのみ。第2シードの中静悠斗(写真左)/藤吉珠李(ふたば未来学園)は、持ち前の攻撃力を存分に発揮して危なげない勝ち上がりだった。明日の準決勝で対峙するのは、同じ3年生ペアの前結心/中島圭優(高岡・石川)。ノーシードから勝ち進んできた勢いあるペアなだけに、熱戦が展開されそうだ。
反対側の山、上部を勝ち上がったのは埼玉栄の有江琥珀/稲川蓮二郎。準々決勝は江見友希/世古奏(ふたば未来学園・福島)を相手にファイナルゲームに持ち込まれたが、強気に攻めきって勝利。ねばり強さとコンビネーションが光る埼玉栄のエースペアが、団体との2冠に挑む。
準決勝の相手となるのは、北信越1位の実力を持つ野村雅人/宮川力也(勝山北部・福井)。2回戦(初戦)と3回戦は2-1と苦しんだものの、準々決勝は第4シードの大山一樹/野藤流星(愛宕・北海道)を圧倒した。上位4ペアすべてが3年生ペアとなった男子ダブルス。大会最終日の明日、最後の夏にかける思いがコートで激しくぶつかり合う。
〈22日の結果〉※準々決勝
有江琥珀/稲川蓮二郎(埼玉栄・埼玉)②〔21-14、18-21、21-14〕1●江見友希/世古奏(ふたば未来学園・福島)
野村雅人/宮川力也(勝山北部・福井)②〔21-7、21-10〕0●大山一樹/野藤流星(愛宕・北海道)
前 結心/中島圭優(高岡・石川)②〔21-17、21-19〕0●坂口貴嗣/原心之介(小俣中・三重)
中静悠斗/藤吉珠李(ふたば未来学園・福島)②〔21-14、21-15〕0●小林紀博/仲里悠成(能古・福岡)
〈準決勝の対戦カード(23日)〉
有江琥珀/稲川蓮二郎(埼玉栄・埼玉) - 野村雅人/宮川力也(勝山北部・福井)
前 結心/中島圭優(高岡・石川) - 中静悠斗/藤吉珠李(ふたば未来学園・福島)
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人