8月9日(月)から13日(金)にかけて、バドミントンのインターハイ(全国高校総体)が富山県の高岡市と射水市で開催。大会最終日の13日は、高岡市竹平記念体育館にて男女シングルス、ダブルスの準決勝と決勝が行なわれた。ここでは、明地陽菜/田口真彩(柳井商工・山口)が頂点に立った女子ダブルスのダイジェストをお伝えする。
【ダイジェスト】
女子ダブルス準決勝2試合のうち、先に決勝進出を決めたのは明地陽菜/田口真彩(柳井商工)の2・1年生ペアだった。明地/田口は、団体戦の決勝で対戦して敗れている杉山薫/田部真唯(ふたば未来学園・福島)に対して、第1ゲームを19本で先制すると、第2ゲームも19オールから抜け出してリベンジ達成。また、準決勝のもう一試合では、古茂田倭子/石橋結子(常総学院・茨城)が選抜の覇者・大澤陽奈/石川心菜(青森山田)を撃破。第1ゲームを大澤/石川に奪われた2人だったが、第2ゲームから流れをつかむと、21−15、21−15で逆転勝ちして準決勝進出を決めた。
迎えた決勝戦。第1ゲーム序盤は古茂田/石橋がペースを握る。4オールからの連続得点などで8−4とリードを奪った古茂田/石橋。しかし、明地/田口はインターバルを挟んで6連続得点を奪うなど逆転に成功すると、19−11と大きくリードを広げ、このゲームを14本で奪取した。そして、第2ゲーム。ここまでの展開とは一転して、1点を争う接戦になる。低く早い展開から矢継ぎ早に攻める古茂田/石橋に対して、明地/田口は、明地のカバー力を土台にしながら、田口が積極的に前で仕掛けていく。得点は11オールや17オールなど一進一退を繰り返した。しかし、最後は明地/田口が21オールから連続得点を奪って決着。21年ぶりに2・1年生ペアが頂点に立つとともに、団体戦との2冠に輝いた。
【優勝者コメント】
「今日はベスト4で終わるのではなく、優勝するという気持ちで挑んで、(2・1年生ペアだから)思いきっていける分、しっかり楽しくできたかなと思います。シングルスでは体力面やフィジカル面がまだまだなので、これから選抜に向けて、次は3冠をめざして頑張りたいです」
◇田口真彩(右)
「1年生だから思いきってできる部分もあるんですけど、先輩と組むからこそ勝ちたい気持ちもありました。でも先輩と2人で楽しんだから優勝できたと思います。私も、団体とダブルスはもちろん、シングルスも頑張って明地さんについていけるように。3種目頑張って、ねらっていきたいと思います」
【女子ダブルス結果(13日)】
■準決勝
古茂田倭子/石橋結子(常総学院・茨城)②〔16-21、21-15、21-15〕1●大澤陽奈/石川心菜(青森山田・青森)
明地陽菜/田口真彩(柳井商工・山口)②〔21-19、21-19〕0●杉山薫/田部真唯(ふたば未来学園・福島)
■決勝
明地陽菜/田口真彩②〔21-14、23-21〕0●古茂田倭子/石橋結子
★女子ダブルスの全試合結果(トーナメント表)はこちら
※富山インターハイの熱戦の模様は、8月20日(金)発売の『バドミントン・マガジン』9月号でも紹介します!
取材・文/吉井信行
写真/黒崎雅久