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【富山IH2021】埼玉栄の同校対決を森口が制し、春夏連覇を達成!<男子シングルス>

8月9日(月)から13日(金)にかけて、バドミントンのインターハイ(全国高校総体)が富山県の高岡市と射水市で開催。大会最終日の13日は、高岡市竹平記念体育館にて男女シングルス、ダブルスの準決勝と決勝が行なわれた。ここでは、森口航士朗(埼玉栄・埼玉)が頂点に立った男子シングルスのダイジェストをお伝えする。

【ダイジェスト】

3種目で決勝進出を果たした森口航士朗(埼玉栄)。団体戦とダブルスは決勝で敗れ涙をのんだが、シングルスでは春に続いて頂点に立ち、名門校エースのプライドを示した

森口航士朗 vs 齋藤駿、宮下怜 vs 岩野滉也。準決勝は2試合とも、団体戦で決勝を戦った埼玉栄の3年生対ふたば未来学園(福島)の2年生という対決となった。決勝戦はどちらかの同校対決か実現するのか、それとも最後も因縁のライバル対決で締めくくるのか。結果は埼玉栄の同士対決に。最後まで食い下がる相手を振りきって、森口と宮下がともにストレート勝ちで決勝進出を果たした。

選抜では馬屋原光大郎とのペアでダブルス準優勝の宮下怜。今大会の個人戦はシングルスのみの出場で、めざしていた森口との同校対決を実現した

連日単複を戦ってきた森口の疲労は、個人戦はシングルスのみの宮下以上に蓄積していたに違いない。しかし、最後の力を振り絞るようにまず第1ゲームを11本で先取。第2ゲームは宮下が15-14とリードする場面もあって、より緊迫した展開に。180cm以上の長身同士とあって、高さを生かしたダイナミックなラリーが繰り広げられる中、20-18から2度目のマッチポイントをジャンピングスマッシュで仕留めた。

埼玉栄が団体戦で果たせなかった春夏連覇を、森口がシングルスでやり遂げた。

【優勝者コメント】

森口航士朗(埼玉栄)

「シングルスは絶対に同校決勝にするという思いで(宮下と)二人で準決勝に臨んだので、それがかなったことがまずうれしかった。決勝では、最後まで攻めきった自分が強かったのかなと思います。団体で負けた日はかなり(気持ちが)落ちていました。自分がキャプテンなので、本当なら自分がみんなの雰囲気を上げていかないといけないのに、周りに励まされながらなんとか個人戦に気持ちを切り替えられました。個人戦も1回戦からキツい場面はたくさんありましたが、一つ大きな結果を残せたことはよかったと思います」

【男子シングルス結果(13日)】

■準決勝

森口航士朗(埼玉栄・埼玉)②〔21-13、21-15〕0●齋藤駿(ふたば未来学園・福島)

宮下怜(埼玉栄・埼玉)②〔21-18、21-18〕0●岩野滉也(ふたば未来学園・福島)

■準決勝

森口航士朗②〔21-11、21-19〕0●宮下怜

★男子シングルスの全試合結果(トーナメント表)はこちら

準優勝:宮下怜(埼玉栄)
3位:齋藤駿(ふたば未来学園)
3位:岩野滉也(ふたば未来学園)

※富山インターハイの熱戦の模様は、8月20日(金)発売の『バドミントン・マガジン』9月号でも紹介します!

取材・文/山口奈緒美

写真/菅原 淳

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