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【富山IH2021】選抜王者は敗れ、団体戦を制したふたば未来学園の2組はともに準決勝へ<男子ダブルス>

『富山インターハイ』は、8月11日(水)に大会3日目を迎えて、個人戦がスタート。男女とも個人ダブルスの1回戦から準々決勝までが行なわれ、ベスト4が出そろった。ここでは、高岡市武平記念体育館と高岡市ふくおか総合文化センターで実施された男子ダブルスをレポートする。

【男子ダイジェスト】

 混戦予想のなか、選抜王者で第1シードの大田隼也/佐々木大樹(高岡第一・富山)が4回戦で敗れるなどしたものの、ベスト4の顔ぶれに波乱の跡はほとんど見られない。

地元期待の大田/佐々木を破ったのは石神文太/小原輝(東大阪大柏原)だったが、そのブロックから勝ち上がってきたのは団体優勝のふたば未来学園(福島)の第2複を担った吉田翼/岩野滉也。石神/小原との準々決勝を含め、1ゲームも落とすことなく準決勝に駒を進めた。

3年生の吉田翼(右)と2年生の岩野滉也。吉田は2018年全国中学校大会以来のダブルス全国制覇をめざす

団体優勝のためにダブルス強化に力を注いできたふたば未来だけに、当然個人戦のダブルスも絶好調だ。第1複で全勝した荻原聖也/武井凜生も危なげないベスト4入り。荻原は「選抜では個人戦に出られなくて悔しい思いをした。最後のインターハイで、支えてくれた人たちに感謝を表す意味でも全力で優勝をめざしたい」と語った。

安定した勝ち上がりでベスト4入りを決めた荻原聖也(右)/武井凜生(ふたば未来学園)

決勝での同士対決の可能性も色濃いが、それをどうしても阻止したいのは団体準優勝の埼玉栄の森口航士朗/野口翔平。リベンジへの決意を示すように、選抜ベスト8の衣川真生/池山蒼人(比叡山・滋賀)との4回戦では第1ゲームを27-25の接戦でもぎ取ってストレート勝ちすると、難敵の後藤拓人/田中孝志朗(浪岡・青森)も18本、14本で退けた。明日の準決勝で対戦するのは、昨日の団体戦決勝では対戦していない吉田/岩野だ。

そして、もっとも予想困難だった右下のブロックから抜け出したのは、2年生ペアの水村健人/森川翔暉(新田・愛媛)。同じく2年生ペアの井上誠也/川邊悠陽(埼玉栄)との準々決勝は、第1ゲームを失い、第2ゲームも17-19という状況からの逆転勝ちだった。準決勝で荻原/武井に挑む。

埼玉栄の森口航士朗(左)/野口翔平。選抜でシングルスを制した森口は、個人2冠獲得をめざす
団体戦は3回戦で敗れ、2大会連続のベスト8入りを逃した新田。個人ダブルスでは2年生エースの水村健人(左)/森川翔暉が4強入りして力を示した

★男子ダブルスの結果(1回戦~準々決勝/トーナメント表)はこちら

■個人男子ダブルス準決勝のカード(13日)

吉田翼/岩野滉也(ふたば未来学園・福島) — 森口航士朗/野口翔平(埼玉栄・埼玉)

荻原聖也/武井凜生(ふたば未来学園・福島) — 水村健人/森川翔暉(新田・愛媛)

 

※富山インターハイの熱戦の模様は、8月20日(金)発売の『バドミントン・マガジン』9月号でも紹介します!

取材・文/山口奈緒美

写真/菅原 淳

 

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