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【富山IH2021】選抜優勝の埼玉栄と準優勝のふたば未来など上位シードに波乱なし。地元期待の高岡第一も8強へ<男子団体>

8月9日から13日にかけて、バドミントンのインターハイ(全国高校総体)が富山県の高岡市と射水市で開催。競技初日の9日は、男子団体の1~3回戦が高岡市竹平記念体育館、高岡市ふくおか総合文化センターで、女子団体の1~3回戦がアルビス小杉総合体育センター、新湊アイシン軽金属スポーツセンターで行なわれ、それぞれベスト8が出そろった。ここでは、男子団体のダイジェストと結果をお伝えする。

初日の男子会場の一つである高岡市竹平記念体育館。2日目の団体戦の準々決勝以降は、男女ともにこの体育館が会場となる

【男子ダイジェスト】

男子団体の前半戦に大きな波乱はなく、高校選抜のベスト8以上のうち7校が順当に準々決勝に勝ち進んだ。しかも、頭ひとつ分は抜けた『2強』と目される、第1シードの埼玉栄(埼玉)と第2シードのふたば未来学園(福島)のみならず、6校が3-0、3-0での快調な勝ち上がりだ。

春夏連覇をねらう埼玉栄は、ジュニアナショナルの後藤拓人を擁する浪岡との3回戦も危なげなく、キャプテンの森口航士朗は「決勝までは3-0で勝っていくことが体力温存の面でも大事。今日は2つとも3-0で勝てたことがよかった」と満足感をのぞかせた。ふたば未来との決勝を見すえながらも、「選抜優勝という立場を意識しすぎると引いてしまうので、一からチャレンジャーのつもりで」と気持ちを引き締める。

夏は過去最多12回の優勝を誇る埼玉栄。記録を伸ばせるか(写真はエースダブルスの森口航士朗〈右〉/野口翔平)

ふたば未来のキャプテン、武井凜生もやはりチャレンジャー精神を口にした。

「選抜の決勝で負けているので、今回は向かっていこう、楽しくやろうという気持ちでチームはまとまっている。悪い緊張感はなかった」

選抜で埼玉栄に敗れてベスト4だった高岡第一(富山)も、地元代表としての期待を背負う中で3-0、3-0でのベスト8入り。そのほか、選抜でふたば未来を苦しめた瓊浦(長崎)、金沢市立工(石川)も同じだ。

夏は2017年以来の優勝をめざすふたば未来学園。初日は第1複の武井凜生(左)/荻原聖也が2勝を挙げてチームを勢いづけた

選抜ベスト8の顔ぶれになかった唯一のチームが柳井商工(山口)。新田(愛媛)との3回戦はスコアこそ3-0だが、そう楽な展開ではなかった。ダブルスで2勝したあと、時間とコートの関係でシングルス3試合は次々スタートする格好に。第1、第2シングルスともにファイナルにもつれる中で、第3シングルスの永田拓己が18本、12本のストレートで3勝目を挙げた。

3-0、3-0とはいかなかったが、東大阪大柏原(大阪)と名古屋経済大市邨(愛知)も1試合を落としたのみ。理想的なかたちで初日を終えたチームが多いが、明日10日の戦いにどう生かせるか。準々決勝から決勝までが一気に行われるタフな一日になる。

新田を下して準々決勝進出を決めた柳井商工。キャプテンの永田拓己(右)は単複ともに勝利をつかんだ(左は増田翔)

◆男子団体初日(1~3回戦)の結果はこちら

【男子団体・準々決勝の対戦カード】

埼玉栄(埼玉) ― 名経大市邨(愛知)

金沢市立工(石川) ― 東大阪大柏原(大阪)

高岡第一(富山) ― 瓊浦(長崎)

柳井商工(山口) ― ふたば未来学園(福島)

★初日フォトギャラリーはこちら

取材・文/山口奈緒美

写真/菅原 淳

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