8月9日から13日にかけて、バドミントンのインターハイ(全国高校総体)が富山県の高岡市と射水市で開催。競技初日の9日は、男子団体の1~3回戦が高岡市竹平記念体育館、高岡市ふくおか総合文化センターで、女子団体の1~3回戦がアルビス小杉総合体育センター、新湊アイシン軽金属スポーツセンターで行なわれ、それぞれベスト8が出そろった。ここでは、女子団体のダイジェストと結果をお伝えする。
【女子ダイジェスト】
3月の高校選抜で初の日本一に輝いた柳井商工(山口)は、2回戦から登場。初のインターハイ制覇に向けた大事な初戦で、花北青雲(岩手)と対戦した。この試合、柳井商工は第2ダブルスの日野石杏/田口真彩が第2ゲームを落としてファイナルゲームに持ち込まれる場面もあったが、しっかりと勝ちきりチームは3−0の勝利。すると、続く皇學館(三重)に対しても3−0で快勝して、準々決勝進出を決めた。春夏連覇をめざして好スタートを切った柳井商工。主将の水津愛美は「春夏連覇は柳井商工にしかできない。明日は柳井から応援してくれているメンバーの気持ちも背負って、熱い気持ちで戦いたい」と夏の頂点に向けて意気込みを語った。
一方で、選抜準Vのふたば未来学園(福島)も2回戦で甲斐清和(山梨)を、3回戦で安田女子(広島)を、ともに3−0で破って準々決勝進出。16〜19年のインターハイを4連覇している夏の王者は「連覇を考えないわけではないですが、それよりも自分たちの代で日本一を取りたい」(主将・杉山薫)と高い意気込みで団体戦2日目に挑む。
また、初日注目のカードとなったのは、富山国際大付(富山)と埼玉栄(埼玉)が激突した3回戦。選抜でも対戦して埼玉栄が3−2で勝つなど、実力拮抗の両校の対戦は今大会でも白熱した。ダブルス1本ずつを分け合った両校は、先に第2シングルスの竹内真那が埼玉栄の小原美空にファイナル勝負で競り勝つと、第3シングルスの試合が終盤に迫るなか、富山国際大付は第1シングルスの土井さくらがファイナル21−14で決着。春のリベンジを果たすとともに、地元開催でのベスト8進出を決めた。
選抜3位の青森山田(青森)と倉敷中央(岡山)も順当に8強入り。その他では、選抜8強の園田学園を3-2で撃破した西武台千葉(千葉)や、四天王寺(大阪)との熱戦を制した作新学院(栃木)、また、聖ウルスラ学院英智(宮城)やとわの森三愛(南北海道)といった難敵を連破した岡崎城西(愛知)が準々決勝進出を果たしている。
競技2日目は、男女ともに高岡市竹平記念体育館にて、団体戦の準々決勝から決勝が行なわれる。
◆女子団体初日(1~3回戦)の結果はこちら
【女子団体・準々決勝の対戦カード】
柳井商工(山口) ― 富山国際大付(富山)
作新学院(栃木) ― 青森山田(青森)
倉敷中央(岡山) ― 岡崎城西(愛知)
西武台千葉(千葉) ― ふたば未来学園(福島)
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取材・文/吉井信行
写真/黒崎雅久