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【富山IH2021】熱き夏の闘い。栄冠をつかむのはどのチームか<男子団体展望>

いよいよ高校生たちの熱い夏がやってくる。昨年、新型コロナウイルスの影響で史上初の中止となったインターハイ(全国高校総体)。今夏は感染予防対策のため、無観客での実施に。バドミントン競技は、8月9日から13日まで、富山県の高岡市と射水市で開催される。大会は8月9日、10日に団体戦、11日から13日まで個人戦を実施。夏の頂点に立つのは果たして――。

ここでは、インターハイ特別企画として、『バドミントン・マガジン8月号』で掲載中の展望記事をバド×スピ!に公開。男子団体の展望を紹介する。

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埼玉栄の春夏連覇なるか⁉
ふたば未来はリベンジをめざす

過去最多12回の優勝を誇る埼玉栄。選抜同様、気迫あふれるプレーでダブルスから勢いに乗りたい(写真は選抜個人で準優勝の馬屋原光大郎〈右〉/宮下怜

選抜決勝は埼玉栄(埼玉)とふたば未来学園(福島)が対戦し、前者に軍配が上がった。今夏もこの2校が軸となり、熱き戦いが展開されそうだ。

春夏連覇をめざす埼玉栄は、シングルスとの2冠を果たした森口航士朗がエース。野口翔平とのダブルスでも全国トップクラスの実力を持ち、団体戦では無敗を誇った。また、5戦全勝を果たした馬屋原光大郎/宮下怜も頼もしい存在。「チームの一人ひとりが『自分が勝つ』という気持ちで練習に取り組んできた」とは大屋貴司監督。個々の力と団結力を発揮して、2大会ぶりの優勝をつかみにいく。

埼玉栄に2ー3の接戦で敗れたふたば未来は、連戦を勝ち抜くためにトレーニング量を増やすなどレベルアップを図ってきた。武井凜生や齋藤駿といった全国タイトルを持つ実力者や、選抜の決勝で第1単を制した岩野滉也ら強力なシングルス陣がそろうだけに、ダブルスでの勝利が優勝を引き寄せるはず。単複を担う武井は「エースの自覚を持ち、選抜での悔しさをぶつけたい」と気合十分だ。

単複エースの武井凜生(左)を中心に頂点をめざすふたば未来。2年生の齋藤駿(右)の活躍にも注目

この2校を追うのは、選抜3位の東大阪大柏原(大阪)と高岡第一(富山)、そして、同大会の準々決勝でふたば未来に2-3と迫った瓊浦(長崎)の3校か。柏原は、主将の川畑史吹ら選抜を経験した2年生4人の成長が優勝へのカギを握りそう。地元Vをねらう高岡第一は、ドロー抽選の結果、瓊浦と同じ山に。両校とも戦力が充実しており、準々決勝で対決することになれば激戦は必至だ。

選抜3位の東大阪大柏原もV候補。春からパワーアップした姿を見せて、初優勝をつかみにいく(写真は主将の川畑史吹)

そのほか選抜8強の名古屋経済大市邨(愛知)、金沢市立工(石川)、新田(愛媛)も上位に絡む力がある。ジュニアナショナルの後藤拓人を擁する浪岡(青森)、その浪岡を選抜の初戦で破った八代東(熊本)も上位進出をねらえる実力校だ。また、19年大会で初優勝を果たした聖ウルスラ学院英智(宮城)や、名門校の比叡山(滋賀)、選抜単8強の増田翔がいる柳井商工(山口)の戦いぶりにも注目したい。

主将でエースの奥優汰(右)がチームを引っ張る高岡第一は、地元で悲願の初優勝をねらう(左は荒井颯太)

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文/バドミントン・マガジン編集部(本稿はバド×スピ!に掲載するにあたり、一部加筆・修正をしています)
写真/BBM

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