東京オリンピック・バドミントン競技の全種目を終えた翌日の8月3日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。五輪での結果がポイントに反映され、上位選手の順位に変動があった。ここでは、男女シングルスの五輪金メダリストと日本人選手を中心に紹介していく。
【男子シングルス】
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悲願のオリンピック金メダルを獲得して、大粒の涙を流したビクター・アクセルセン(デンマーク/上写真)。世界ランクは2位のままながら、1万3000ポイントを獲得してついに10万ポイント超え。同世代のライバル、桃田賢斗に迫ってきた。ベスト8に入ったアンダース・アントンセン(デンマーク)も3位を守り、デンマーク勢が桃田を追いかける。
東京五輪を予選リーグ敗退で終えた桃田だが、10万9118ポイントで世界ランク1位をキープ。決勝トーナメント進出を果たした常山幹太(結果はベスト16)は13位と、ともに順位は変わっていない。
前回リオ五輪からの連覇はならずも、銀メダルを獲得した諶龍(チェン・ロン/中国)は6位。順位は変わらないが11000ポイントを加算し、銅メダルのアンソニー・S・ギンティン(インドネシア/5位)を射程圏内にとらえている。また、ベスト8に入った石宇奇(シー・ユーチー/中国)が一つ順位を上げて10位に浮上。デンマーク、インドネシア、中国が、ベスト10に2人の選手が入っている。
東京オリンピックでベスト4と旋風を巻き起こしたケビン・コルドン(グアテマラ/上写真)は、世界ランク59位から15ランクアップの44位。53位の奈良岡功大を抜き去り、42位の渡邉航貴との差はわずか824ポイントだ。なお、予選リーグで桃田を破った許侊煕(ホ・クァンヒ/韓国)は、4ランクアップして34位につけている。
【女子シングルス】
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決勝戦、ファイナルゲームの激闘を制して五輪金メダリストとなった陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)。世界ランクは2位のままだが、こちらも10万ポイント台に乗せてきた。銀メダルを獲得した戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)の1位は変わらず。男女シングルスは、10万ポイント超えが2人だ。
ベスト8に入った奥原希望(3位)、山口茜(5位)は、それぞれポイントを加えて順位を守っている。リオ五輪金メダリストのキャロリーナ・マリーン(スペイン)は、ケガにより東京五輪には出場できなかったが4位をキープ。リオ大会で銀メダル、今大会は銅メダルを獲得したプサルラ・V.シンドゥ(インド)は7位のままだが、ポイントを加算して上位をうかがっている。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images