「また勝てました! 本当に幸せで、笑顔になります。本当に、子どものように楽しんでプレーしたんです。私が準決勝に残るなんて、信じられますか!? 本当にアメージングな気持ちです」
準々決勝後に、興奮しながらコルドンは語った。
「自分の強みはスマッシュ。腕はスリムに見えると思いますが、ラリーをスマッシュで終わらせられる。だから、ポイントの大きくはスマッシュなんです」と自身の強みについて説明する。
34歳のコルドンが初めてオリンピックに出場したのは、2008年の北京オリンピック。そして、この東京五輪で4度目のオリンピック出場を果たしている。コルドン自身、「私がバドミントンをプレーする理由は、オリンピックに出場するため」ときっぱり言い切る。
オリンピックでのこれまでの最高成績は、2012年のロンドン五輪での16強。予選リーグ2勝で決勝トーナメントに進出したが、佐々木翔に敗れている。
今大会は、予選リーグで第8シードの伍家朗(ン・カロン)にストレートで勝利。予選リーグで2勝を挙げると、決勝トーナメント1回戦では、インドのサイ・プラニースなどを破ってトーナメントに進んだマーク・カルジョウ(オランダ)をファイナルゲームの末に退けていた。
すべての五輪競技においてグアテマラ史上2つ目のメダルをかけて、コルドンは、明日8月2日、準決勝で世界ランキング2位のビクター・アクセルセン(デンマーク)と対戦する。しかし、コルドン自身は、「メダルは考えず、楽しむことだけを考えたい」と準々決勝後に語っている。
「メダル獲得に近づいていると考えると、ストレスがかかり、楽しくプレーできませんからね!」
構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images