7月31日に開催された東京オリンピック・バドミントン競技(武蔵野の森 総合スポーツプラザ)8日目のデイセッションは、女子ダブルス準決勝2試合と、男子シングルス準々決勝が行なわれた。
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女子ダブルス決勝の切符をかけた勝負、その最初の試合に登場したのは、インドネシアのポリイ(上写真・右)/ラハユと、韓国の李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン)だ。第1ゲームから接戦となった試合は、8-11からポリイ/ラハユが5連続得点で逆転すると、その後も追走する韓国ペアを振りきって21-19で先取。第2ゲームも序盤から点の奪い合いとなったが、15-16から再びインドネシアペアが連続得点で引き離し、最後は21-17で勝利した。インドネシアの女子ダブルスでは、過去7大会のオリンピックで初の決勝進出を決めている。
もう一つの準決勝、陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)と金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)の試合は、中国ペアが2-0のストレートで完封。女子ダブルスの頂上決戦は、ポリイ/ラハユVS陳清晨/賈一凡のカードとなった。
男子シングルスは準々決勝を争い、ベスト4が決まった。デイセッションの第1試合に登場したのは、予選リーグ・グループAで桃田賢斗を下し決勝トーナメントに進んだ許侊熙(ホ・クァンヒ/韓国)。対戦相手はグアテマラのケビン・コルドン(上写真)。世界ランクや実績面から見れば、許侊熙が有利かと思われたが、ここで奮起したのはコルドン。第1ゲームから積極的に攻撃を仕掛けて先制すると、第2ゲームも21-18と接戦を制して準決勝進出を決めた。
リオ五輪銅メダリストのビクター・アクセルセン(デンマーク)と中国の石宇奇(シー・ユーチー)の試合は、アクセルセンが石宇奇を寄せ付けず13本、13本に封じて勝利。1回戦で常山幹太を破ったアンソニー・S・ギンティン(インドネシア)は、2019年世界選手権準優勝のアンダース・アントンセン(デンマーク)を2-1で退けて4強入りを決めた。リオ五輪金メダリストの諶龍(チェン・ロン/中国)と、第2シードの周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)の対決は、ファイナルゲーム14本で制した諶龍に軍配が上がっている。
7月31日のデイセッションの結果は以下の通り。
【女子ダブルス】
▼準決勝
ポリイ/ラハユ(インドネシア)②〔21−19、21−17〕0●李紹希/申昇瓚(韓国)71分
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−15、21−11〕0●金昭英/孔熙容(韓国)44分
▼決勝
ポリイ/ラハユ – 陳清晨/賈一凡
【男子シングルス】
▼準々決勝
ケビン・コルドン(グアテマラ)②〔21−13、21−18〕0●許侊熙(韓国)42分
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−13、21−13〕0●石宇奇(中国)41分
アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)②〔21−15、15−21、21−18〕1●アンダース・アントンセン(デンマーク)79分
諶龍(中国)②〔21−14、9−21、21−14〕1●周天成(台湾)74分
▼準決勝
ビクター・アクセルセン − ケビン・コルドン
アンソニー・S・ギンティン – 諶龍
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images