7月29日に開催された東京オリンピック・バドミントン競技(武蔵野の森 総合スポーツプラザ)6日目のナイトセッションは、男子シングルス1回戦、女子ダブルスの準々決勝が行なわれた。日本勢は苦しい結果が続くなか、海外のトップランカーたちは激闘を演じながら勝利をつかみ取り、メダル獲得に向けて大きく前進している。
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女子ダブルス準々決勝はA組1位のポリイ/ラハユ(インドネシア)が、中国2番手の李茵暉(リ・インフイ)/杜玥(ドゥ・ユエ/中国)との大接戦を制して準決勝進出。100分のロングゲームを見事乗りきった。予選リーグでは大逆転で1位通過となった李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン)は、オランダペアを2-0で退けてベスト4入り。日本ペアに勝利した陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)、韓国の金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン/上写真・左)も同じく4強入りを果たしている。
男子シングルスは、2016年リオ五輪銅メダルのビクター・アクセルセン、2019年世界選手権準優勝のアンダース・アントンセン(上写真)のデンマーク2強がきっちり1回戦を勝ち上がったほか、アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)も日本の常山幹太に勝利して準々決勝に進出。ジョナタン・クリスティ(インドネシア)と石宇奇(シー・ユーチー/中国)の好カードは、石宇奇が11本、9本に封じて快勝。準々決勝でアクセルセンと対戦することが決まった。
今年3月の全英OPを制したリー・ジジャ(マレーシア)は、前回のリオ五輪金メダリスト、諶龍(チェン・ロン/中国)と対戦。第1ゲームはリー・ジジャが8本で奪ったものの、第2ゲームを接戦の末に諶龍が取り返すと、最後はリー・ジジャが失速。21-5で制した前回の五輪王者が準々決勝へと勝ち進んだ。
7月29日のナイトセッションの結果は以下の通り。
【男子シングルス】
▼1回戦(7月29日)
ケビン・コルドン(グアテマラ)②〔21−17、3−21、21−19〕1●マーク・カルジョウ(オランダ)55分
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−16、21−14〕0●王子維(台湾)46分
石宇奇(中国)②〔21−11、21−9〕0●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)34分
アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)②〔21−18、21−14〕0●常山幹太(日本)49分
アンダース・アントンセン(デンマーク)②〔21−10、21−15〕0●トビー・ペンティ(イギリス)45分
諶龍(中国)②〔8−21、21−19、21−5〕1●リー・ジジャ(マレーシア)70分
▼準々決勝(7月31日)
許侊熙(韓国) ― ケビン・コルドン
ビクター・アクセルセン ― 石宇奇
アンソニー・S・ギンティン ― アンダース・アントンセン
周天成(台湾) ― 諶龍
【女子ダブルス】
▼準々決勝(7月29日)
ポリイ/ラハユ(インドネシア)②〔21−15、20−22、21−17〕1●李茵暉/杜玥(中国)100分
李紹希/申昇瓚(韓国)②〔21−8、21−17〕0●ピキ/セイネン(オランダ)41分
金昭英/孔熙容(韓国)②〔21−14、14−21、28−26〕1●松本麻佑/永原和可那(日本)73分
陳清晨/賈一凡(中国)②〔18−21、21−10、21−10〕1●福島由紀/廣田彩花(日本)79分
▼準決勝
ポリイ/ラハユ ― 李紹希/申昇瓚
金昭英/孔熙容 ― 陳清晨/賈一凡
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images