7月29日に開催された東京オリンピック・バドミントン競技(武蔵野の森 総合スポーツプラザ)6日目は、女子ダブルス・準々決勝が行なわれた。2019&18年の世界女王・松本麻佑/永原和可那は、韓国の金昭英/孔熙容と対戦。ファイナルゲームまでもつれた戦いは、20オールから1点を取り合うシーソーゲームの展開となり、最後は松本/永原が26-28で押し切られ敗戦。無念のベスト8となった。ここでは2人のコメントを紹介する。
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■女子ダブルス・準々決勝
結果:金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)に1-2で敗戦。
永原(写真手前) 2人の目標は金メダル。そこをめざしてやってきました。最後の1点を取れなかったのがすごく悔しいけど、追いつかれたところから2人で最後まで諦めずに戦うことができたのはよかったです。でも、やっぱり勝ちを皆さんに届けることができなかったので、悔しい気持ちでいっぱい。応援してくれた皆さんに申し訳ない気持ちです。
(韓国ペアの印象は変わっていたか?)韓国だけではなく、中国とも1年半対戦してませんでしたが、この1年半でその韓国、中国に勝つための練習をやってきたし、準備はしっかりできて臨めたとは思っています。ただ、最後…20点を取ったところからの気迫というのが、やっぱり韓国選手は気持ちが強いとあらためて感じました。自分たちが少しでも引いたところを、ねらわれてしまったのかなと思います。
(オリンピックの舞台について)今日の試合は、自分的には楽しんでできたけど、やっぱり負けると、悔いのない試合はないんだなと思いました。最後、勝ちたかったなという気持ちで、このオリンピックが終わってしまったという感じです。
松本 接戦の中、何度もマッチポイントを握りましたが、最後の1点の重みを痛感しました。(ファイナルゲームの心境は)1点ずつ点数を重ねる中で、自分たちの守りや攻撃が単調だったなと。韓国ペアはサービスで崩してきたり、気持ちで押してきたのに対して、自分たちは強気で押していくことができなかったなと思います。
(オリンピックの舞台について)オリンピックという舞台が、偉大な舞台だったことを感じることができました。悔しい気持ちがほとんどではありますけど、オリンピックが無事に開催されて、この舞台に立てたことには感謝しかないです。そこはプラスにとらえて、今後は気持ちをしっかり切り替えられたらなと思います。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images