7月29日に開催された東京オリンピック・バドミントン競技(武蔵野の森 総合スポーツプラザ)6日目は、男子ダブルス・準々決勝が行なわれた。日本は予選リーグを突破した2ペアが登場し、園田啓悟/嘉村健士が世界王者のセティアワン/アッサン(インドネシア)と激突。ファイナル勝負の末、園田/嘉村は惜しくも敗れ、初めての五輪はベスト8で終幕した。試合後の2人のコメントを紹介する。
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■男子ダブルス・準々決勝
結果:セティアワン/アッサン(インドネシア)に1-2で敗戦
――試合を振り返って
園田(写真左) インドネシアペアはサービスまわり、球の角度、球の沈め方など本当に柔らかさがあって、とても難しい試合でしたけど、準々決勝の舞台に立ててうれしかったです。
嘉村 今日初めて2コートで試合をしたんですけど、1コートとまったく違う風がありました。相手は2コートで試合をしていましたし、出だしの入りで“風の流れがわかっているな”と感じながら試合に入りました。2ゲーム目、自分たちが有利な展開で攻めることができたんですけど、ファイナルゲームは昔から課題にしてきたサービスまわりを最後まで克服できずに負けてしまったのかな、というふうに思います。
――オリンピックを終えて
園田 リオオリンピックが終わってからなかなかレースで勝てない時期がありました。東京オリンピックが決まって、二人で5年間突っ走ってきて、そこでも苦しい時期、辛い時期がありました。もちろん楽しい時もありました。そういう日々を共有して今日という日があり、こういう舞台に立てて。負けてメダルには届かなかったですけど、人生の中で一番の思い出に残る日になりました。
1年延期で行なわれたオリンピック。いろんな意見がありましたけど、開催していただいて、この場に今日立てて、悔しいけれど悔いはありません。本当にまわりの方たちに感謝しています。(長く組んできたパートナーには)「組んでくれてありがとう」。本当にその一言です。
嘉村 負けてしまったので悔しいという思いが今は強いですけど、いろんな苦労をしてここまでたどり着きました。この状況下で自分たちがここに立てているのは、たくさんの人たちの支え、応援が一番大きかったと改めて感じています。本当に感謝の気持ちしかありません。今後については、このオリンピックの舞台でメダルを取る気持ちでやってきたので、まずはゆっくり休んでから考えようかなと思っています。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/JMPA