7月28日に開催されている東京オリンピック・バドミントン競技(武蔵野の森 総合スポーツプラザ)5日目は、デイセッションで混合ダブルスの準々決勝、女子シングルスの予選リーグを実施した。混合ダブルスは日本の渡辺勇大/東野有紗のほか、中国の世界ランク1、2位ペアが準決勝に進出。女子シングルスはトップランカーたちが順当に予選リーグを突破し、決勝トーナメントに勝ち進んでいる。
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混合ダブルスの決勝トーナメント・準々決勝は、世界王者の鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)が、C組2位のジョルダン/オクタビアンティ(インドネシア)を17本、15本で破り、早々とベスト4進出を決めた。その世界王者と準決勝でぶつかるのは、世界ランク13位の鄧俊文(タン・チュンマン/上写真・左)/謝影雪(ツェ・イエンスエット/香港)。こちらは準々決勝でイギリスのエリス/スミスを2-0で退け、五輪初のベスト4入りを決めている。
逆の山では日本の渡辺勇大/東野有紗が、世界ランク2位のデチャポル/サプシリー(タイ)を2-1で制し、日本ペアとして同種目初の4強進出。準決勝では、これまで何度も苦杯を喫している中国の王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン)と、決勝戦をかけて激突する。
予選リーグの最終試合を行なった女子シングルスは、日本の山口茜、奥原希望が順当に勝利。決勝トーナメント進出を決めている。このほか、中国のエース、陳雨菲(チェン・ユーフェイ)や、2016年リオ五輪の銀メダリスト、プサルラ・V.シンドゥ(インド)など、優勝候補たちがしっかり白星をつかんで予選リーグを突破。2013年世界女王のラチャノック・インタノン(タイ)は、マレーシア選手に第1ゲームを奪われる展開となったが、後半にしっかり巻き返し、逆転勝利でリーグ1位通過を決めている。
7月28日のデイセッションの結果は以下の通り。
【混合ダブルス】
▼準々決勝(7月28日)
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−17、21−15〕0●ジョルダン/オクタビアンティ(インドネシア)35分
渡辺勇大/東野有紗(日本)②〔15−21、21−16、21−14〕1●デチャポル/サプシリー(タイ)67分
鄧俊文/謝影雪(香港)②〔21−13、21−18〕0●エリス/スミス(イギリス)43分
王懿律/黄東萍(中国)②〔21−9、21−16〕0●徐承宰/蔡侑玎(韓国)39分
▼準決勝(7月29日)
鄭思維/黄雅瓊 − 鄧俊文/謝影雪
王懿律/黄東萍 − 渡辺勇大/東野有紗
【女子シングルス】
▼予選リーグ(7月28日)
山口茜(日本)②〔21−9、21−18〕0●カースティ・ギルモア(イギリス)36分
戴資穎(台湾)②〔21−10、21−13〕0●チー・シュェフイ(フランス)25分
金ガユン(韓国)②〔21−13、21−14〕0●イェオ・ジャミン(シンガポール)30分
グエン・トゥイ・リン(ベトナム)②〔21−8、21−17〕0●サブリナ・ヤクエット(スイス)33分
グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)②〔21−11、21−17〕0●リアン・タン(ベルギー)42分
ミア・ブリックフェルト(デンマーク)②〔21−10、21−3〕0●リンダ・ゼトチリ(ブルガリア)29分
奥原希望(日本)②〔21−6、21−16〕0●エフゲニア・コセツカヤ(ロシア)36分
ベイウェン・ツァン(アメリカ)②〔21−9、21−10〕0●ファビアナ・シルバ(ブラジル)27分
何冰嬌(中国)②〔21−11、21−3〕0●ソラヤ・アガジ・ハジアガ(イラン)27分
プサルラ・V.シンドゥ(インド)②〔21−9、21−16〕0●張雁宜(香港)36分
ミシェル・リー(カナダ)②〔21−18、21−16〕0●マルティナ・レピスカ(スロバキア)31分
ラチャノック・インタノン(タイ)②〔19−21、21−18、21−10〕1●ソニア・チア(マレーシア)62分
陳雨菲(中国)②〔21−14、21−9〕0●ネスリハン・イギット(トルコ)37分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images