7月28日に行なわれている東京オリンピック・バドミントン競技(武蔵野の森 総合スポーツプラザ)5日目は、混合ダブルスの決勝トーナメントを実施。同種目で日本初のメダル獲得をねらう渡辺勇大/東野有紗は、タイの世界ランク2位デチャポル/サプシリーと対戦し、2-1で勝利。準決勝進出を決めている。ここでは、熱戦の末に勝利をつかみとった2人のコメントを紹介する。
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■混合ダブルス・準々決勝
結果:デチャポル/サプシリー(タイ)に2-1で勝利!
ーー苦しい試合だった。勝因は?
渡辺 1ゲーム目は、相手が強い球出しとスピードの速い展開をつくってきて、それを2ゲーム目までまとめられたら仕方がない、僕らの実力不足かなと思っていました。ですが、最後まであきらめることなく、2人で声をかけ合ってついていこうと話しあえた。我慢し続けた結果が逆転につながったと思うし、劣勢でもそれを続けられたことが今日の勝因かなと思います。
ーーファイナルゲーム11点を取って2人ともガッツポーズを出した
渡辺 1ゲーム目を取られた方のコートだったので、相手にプレッシャーがかかるという意味でも、11点を先に取ることはすごく大事でしたし、後半をリードからスタートできるので、気持ち的にも楽になりました。分岐点といえば、あそこがポイントだったのかもしれません。
ーーどのあたりから相手の動きが落ちてきたか
東野 落ちてきたとはあまり感じませんでしたが、勇大くんのカバー力がすごく上がりました。ゲームごとに自分が触っていない場面が多いくらいカバーしてくれたので、相手が落ちたというよりも、勇大くんのスピードが上がったんじゃないかと思います。今日の相手と以前に対戦した時のことはあまり覚えていませんが、その時よりも速い展開がすごくうまくて、ドライブ戦で今日は差し込まれた印象です。
ーー日本勢では混合ダブルスが最初のベスト4
東野 2人の目標は金メダルなので、日本で最初に準決勝に進んだとかは意識せず、2人で楽しんでプレーしていきたいです。
ーー準決勝への意気込み
渡辺 次の対戦相手はまだ決まっていませんが(注:インタビュー後、王懿律/黄東萍との対戦が決定)、準備が大事だと思うので、そこは怠らずにやっていきたい。今のゲームみたいに、泥くさく、なんでもいいから勝てるゲームをやりたいと思っています。
東野 一戦一戦2人で楽しんでプレーしたいです。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images