7月24日に開幕した東京オリンピック・バドミントン競技(武蔵野の森総合スポーツプラザ)初日は、予選リーグ初戦が行なわれ、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗と女子シングルスの山口茜が登場。ここでは、それぞれの試合直後のコメントを紹介する。
予選リーグ(グループC)初戦結果:クリスチャンセン/ボエ(デンマーク)に2-1で勝利
渡辺 初戦ということでもちろん緊張感はありましたけど、それをしっかりと受け入れることができました。劣勢な場面でも話し合ってナーバスにならずに、ポジティブな気持ちで戦うことができた。劣勢な場面はこれからもたくさんあると思うので、そういう面ではすごくいいゲームができたと思います。試合期間が空いたので、緊張感は少なからずありましたが、かなり克服できたので次戦からまた良いゲームができるんじゃないかなと思っています。
(リオ五輪はスパーリングとして参加しているが)今回はコートに立って勝負をするので、緊張感はリオのときより格段にあります。リオのときは他の選手のためにというのが100%でしたが、今回は自分のために100%できるように頑張ります。
東野 シャトルが飛ぶ、飛ばないというのが風によってあったので、飛ぶ方のコートでは攻撃の展開を多くつくることを、飛ばない方では自分がどれだけ前で沈めて、良いポジションで勇大君に打ってもらうかというのを考えながらゲームをしました。今の試合は接戦になった場面でも相手が前で勝負をしてきたので、自分が早いタッチで沈めることで、勇大君に打ってもらう展開を多く作れたと思います。また、サービスも思った以上にいいサービスが打てて、相手が崩れてくれたので、自信を持って次からもサービスを打ちたいです。
(日本勢としても初戦だが)自分自身トップバッターでよかったと思っています。みんなが先に勝って、後から試合をする方が緊張していたんじゃないかなと。それに、自分たちが勝ったらみんなが頑張ってくれるかなと思っていたので、トップバッターでよかったです。
予選リーグ(グループL)初戦結果:マホール・シャハザード(パキスタン)に2-0で勝利
まず、初戦突破できたのでよかったと思っています。多少、緊張はありましたが、バタバタしたり、ミスが多かったりすることもなく、プレーができたのでよかったと思います。大会前は気持ちの面でいろいろと考えるところもありましたけど、本番が近づくにつれて〝やるしかない〟という気持ちになってきて、前回大会(リオ五輪)と変わらない気持ちでプレーできたと思っています。
(無観客試合は)全日本総合や全英オープンで経験しています。試合ができることがすごくありがたいことだと思っていますし、うれしかったです。ここまできたら、自分たちが精一杯頑張るしかないと思うので、あれこれ考えずにやれたら、と思っています。
(全英以来の試合だが)今日はできるだけ感覚をつかめたらいいな、という気持ちで試合に入りました。普段の国際大会で対戦することのない国の選手だったので緊張しましたが、そんなにスピードも速くなかったので落ち着いてできました。点数が取れるからといってどんどん取りにいくのではなく、しっかりラリーしながら進められたと思います。
(ホーム感は)ジャパンオープンでもやっている会場で、日本語が通じるので、日本だなと(笑)。これまでどおり、空間が広いので、そこをどう使うかが重要だと思っています。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/JMPA