7月8日、東京オリンピック(7月24日開幕/武蔵野の森 総合スポーツプラザ)に出場する日本代表選手がオンライン会見に応じ、東京オリンピック本番に向けた意気込みを語った。ここでは、女子シングルスに出場する奥原希望のコメントを紹介する。
――東京オリンピックに向けての意気込み
奥原 私は2回目のオリンピックですが、リオで銅メダルに終わり悔しい思いをしました。その思いをしっかり晴らせるように、残りの日数を毎日大切に過ごしていきたいですし、堂々とコートに立って思いっきり自分のプレーができるようにしたい。そして、悔いなく終われるようにできたらと思います。
――全英OP後の4、5月はコンディションがよくなかったと聞いたが、今の状態についてはどうか。また、一番コンディションが良かったという(昨年11月の)デンマークOPに比べるとどうか。
奥原 全英OPの後は大会の疲労があまり取れなくて、リカバリーをメインにやっている状態でした。4、5月は自分を追い込む練習よりも、体の状態と相談しながら練習をしていた状況です。今は体の状態がよくなってきたので、しっかり練習に取り組めていると思います。デンマークOPに比べたら、まだまだ完璧に近い状態にもっていけていません。でも、今までもそういう経験はありましたし、今の段階でデンマークOPの状態に近づいていないからといって、焦りはありません。残りの日数で仕上げられる状態までもっていけたら、自信を持ってプレーすることができると思います。
――東京五輪を見すえてプロ活動をしていると思うが、コート内外を含めて、自分の意図した通りのことができているか。大きな変化などはあったか
奥原 (プロ転向は)競技に対しての環境だったり、オリンピックに向けて世界の大会だけにフォーカスしたいという思いがあったので、そこが一番大きく変えられたと思います。競技外の部分では特に意識はしていないし、プロになったから、というのはないです。競技のことで納得いく練習、環境に整えられたことが一番大きいかなと思っています。
――女子シングルスで切磋琢磨してきた山口茜選手について。あらためて、奥原選手にとって山口選手の存在とは
奥原 リオ五輪の時から5年間、ずっと切磋琢磨してきました。私より(年齢が)3つ下ですが、本当にしっかりしていて、プレー面でもまったくブレない部分が茜ちゃんの良いところ。いつも隣で練習してますが、そう感じています。リオの時は準々決勝で当たってしまったけど、今回はマリーン(スペイン)選手が欠場した影響で、お互いが勝ち上がればおそらく決勝という最高の舞台で戦えます。(会場の)武蔵野の森の体育館では、2019年のジャパンOP決勝で対戦しているので、そこで再戦できたらすごくうれしいです。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/日本バドミントン協会提供