【日本RC】星&松田がタフマッチを制して2連覇!<女子ダブルス>

6月2日、2021日本ランキングサーキット(埼玉・サイデン化学アリーナ)5日目は、各種目の決勝が行なわれた。ここでは、女子ダブルスのダイジェストと選手コメント、結果をお伝えする。

【女子ダブルス】

B代表の星千智(写真右)/松田蒼(日本ユニシス)が、川添麻依子/今井莉子(丸杉Bluvic)をファイナルゲームにもつれる接戦の末に破り、2019年大会に続き大会連覇を果たした。

第1ゲームから川添/今井のパワーが炸裂したが、星/松田もスピードのある連続攻撃で応酬。20-15と先にゲームポイントを握ったのは星/松田。しかし、ここから川添/今井が5連続得点で20オール。川添のジャンピングスマッシュ、今井のプッシュなどで星/松田を防戦に回らせ、第1ゲームを25-23で先制した。

続く第2ゲームも互いに譲らぬシーソーゲームに。20-17とゲームポイントを握ったのは星/松田。ここから川添/今井が2連続得点で1点差まで迫ったが、攻め気のミスも出て、このゲームは星/松田が奪い返した。

ファイナルゲームも、中盤までどちらに転ぶかわからない展開が続く。11-10と11点目を先に奪ったのは星/松田。ディフェンディングチャンピオンの二人は、川添/今井のパワフルな攻撃に耐えながら、逆に攻撃場面で確実にポイントにつなげて連続得点。最後は、松田がドロップで前に落とし、タフマッチを制した。

▼決勝(6月2日)

星千智/松田蒼(日本ユニシス)②〔23-25、21-19、21-14〕1 ●川添麻依子/今井莉子(丸杉Bluvic)

【決勝後コメント】

優勝 星千智&松田蒼(日本ユニシス)

星(写真右) 相手は本当にガツガツと攻めてくる二人だったので、引いたら負けると思ってプレーしました。最後、少し点数が離れたところで自分たちが攻撃していけば、ちょっとずつ優勝に近づくと思ってプレーしましたが、最後まで緊張しました。連覇については特に考えていなくて、自分たちのプレーをすれば優勝につながると思っていたので、まずは自分たちのプレーを出しきるということを考えていました。あまり大会がないので、しっかり自分たちのパターンを見つけて、全日本総合ではA代表に勝てるようにしたい。二人で強くなっていきたいです。

松田 試合していて、相手がすごく勢いがあるなと感じました。でも、そこで引いてしまったら、上の相手には勝てないと思ったので、しっかりここは自分たちが練習してきたことを出して、我慢して勝ちきることができたと思います。この大会前に(B代表の)合宿があったのですが、自分の状態的にはあまりよくないと感じていました。不安のまま大会に臨んだのですが、試合を積み重ねていくごとに自分たちのプレーが出せるようになってきたので、よかったかなと思います。競った試合で勝てたのは自信にして、全日本社会人や全日本総合など試合があったときに、それに向けて二人で頑張っていきたいと思います。

準優勝 川添麻依子&今井莉子(丸杉Bluvic)

川添(写真手前) 自分が全体的に焦ってしまった部分が多く、そこで相手に攻められて余計に引いてしまったのがダメだったなと思います。自分は公式戦の決勝も初めてですし、この大会に出るのも初めて。この場に立てることに感謝の気持ちがあります。1回戦からいい状態ではない中で、決勝まで来られたことは本当に奇跡。でも、ここまで戦えたことで、やってきたことが間違いじゃなかったと自信になりました。手応えはつかめたと思うので、次は倒します。目標としては、代表入りはしたいですが、二人で楽しみながらやっていった先に結果がついてくると思うので、まずは楽しみながら、二人でどんどん強くなっていきたいです。

今井 自分たちは去年組み始めたばかりなので、捨て身で試合を楽しんで相手に向かっていこうという気持ちで入りました。2ゲーム目の追いついたところで、最後に焦ってこちらがミスした部分が敗因だったかなと思います。相手はB代表ですが、自分たちもこれだけやれるんだと自信がついたので、次は勝てるように頑張りたいです。(ペアとしての目標は)B代表に入れたらいいなというのはありますが、まずは楽しむことが自分の課題なので、考えすぎずにやっていきたいです。

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳

投稿日:2021/06/03

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