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【日本RC】佐藤冴香が6年ぶりの大会制覇!<女子シングルス>

6月2日、2021日本ランキングサーキット(埼玉・サイデン化学アリーナ)5日目は、各種目の決勝が行なわれた。ここでは、女子シングルスのダイジェストと選手コメント、結果をお伝えする。

【女子シングルス】

佐藤冴香(ヨネックス/写真)が水井ひらり(NTT東日本)を破り、2015年大会以来の優勝を果たした。

序盤から、緩いカットやフェイントなどコートを広く使った配球で主導権を握った佐藤。何度も水井の足を止め、第1ゲームは21-11と一気に先制した。

第2ゲーム序盤は、水井がスマッシュで得点を重ねるなど積極的に攻めた。接戦の前半、先に11点を取ったのは水井。しかし、「ファイナルに行ったら体力的に自分のほうがきついと思っていた」というベテランの佐藤は、インターバル明けに11オールに押し戻す。ここから終盤まで接戦が続いたが、この勝負どころで、経験豊富な佐藤はねばり強く耐えながら、相手のミスを引き出す冷静さを見せた。最後は、あまく上がってきたシャトルをスマッシュで決め、21-18。佐藤はガッツポーズで喜びを表現した。

▼決勝(6月2日)

佐藤冴香(ヨネックス)②〔21-11、21-18〕0 ●水井ひらり(NTT)

【決勝後コメント】

優勝 佐藤冴香(ヨネックス)

私自身の動きもよかったですし、相手も1ゲーム目は私の配球にあまりついてこられていないなと言う印象がありました。相手がついてこられるようになってからが勝負になると覚悟していましたが、自分自身はファイナルにいったら体力的に厳しいなと思っていたので、2ゲームで勝ち切れてよかったです。いい場面も悪い場面もあったんですけど、その中で勝ち切れたのは大きいですし、それをファンの方に見ていただけたというのがうれしかったです。

準決勝で、同チームの髙橋選手に勝って決勝にきた。髙橋選手からも朝「優勝してください」とメールがきました。髙橋選手の気持ちも背負って、このコートに立ったので、気合いでは負けてはいけないと思って。この大会を通して一番声を出したかなと思います。自分自身は勝ててうれしいですし、ここから若手の選手が自分に勝って、世界に飛び立ってほしいとも感じます。自分はやるべきことをやるだけですけど、若い選手たちには向かってきてほしいなと思います。次の大会としては、全日本社会人なので、そこに向かってしっかり準備していくのと、最終目標は全日本総合なので、そこで一番いいパフォーマンスが出せるように準備していきたいです。

準優勝 水井ひらり(NTT東日本)

試合前から右足全体に痛みがあって、決勝はできることをやろうと思ったのですが、集中力が続かなかった。やり方とかを変えられればもう少しできたと思いますが、それができなかったところがまだまだだなと思います。佐藤さんは長い間現役でプレーしていて、オリンピックにも出ていて、ずっとトップでやっている選手。簡単にミスをしてくれなくて、どんな体勢でも球を入れてくるので、最初はそこに焦ってしまった部分がありました。優勝をねらっていたので、こういう形で負けたのはすごく悔しいですし、やりきれないという気持ちです。早く上の人たちに勝って、世代交代と思ってもらえるようになりたいです。

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳

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