5月31日、2021日本ランキングサーキット(埼玉・サイデン化学アリーナ)3日目は、各種目の準々決勝が行なわれた。国内トップクラスが出場している大会を、各種目ダイジェストでお届けする。
【男子シングルス】
第1シードの古賀穂(NTT東日本)は、1、2回戦を勢いよく勝ち上がってきた高橋洸士(トナミ運輸)を2-0で制しベスト4進出。第2シードの奈良岡功大(IMG/上写真)も大林拓真(早稲田大)を下して準決勝に勝ち上がっている。
このほか、準決勝に進んだのは日本B代表の下農走(トナミ運輸)と、元日本A代表の坂井一将(金沢学院クラブ)。下農は牧野桂大(日立情報通信エンジニアリング)との社会人対決を2-0で制し、坂井は大学生・緑川大輝(早稲田大)を15本9本に抑えて勝利を飾った。下農は古賀と、坂井は奈良岡と決勝進出をかけて激突する。
▼準々決勝(5月31日)
古賀穂(NTT東日本)②〔21−15、21−9〕0●高橋洸士(トナミ運輸)
下農走(トナミ運輸)②〔23−21、21−18〕0●牧野桂大(日立情報通信E)
坂井一将(金沢学院クラブ)②〔21−15、21−9〕0●緑川大輝(早稲田大)
奈良岡功大(IMG)②〔21−6、21−16〕0●大林拓真(早稲田大)
▼準決勝(6月1日)
古賀穂 – 下農走
坂井一将 – 奈良岡功大
【女子シングルス】
第1シードの山から準決勝に勝ち進んだのは、ヨネックスの髙橋明日香と佐藤冴香(上写真)。高橋は準々決勝で丸杉Bluvicの古川佳奈を10本9本に抑えて快勝。佐藤も七十七銀行の池内萌絵を2-0のストレートで退け、ベスト4入り。準決勝は高橋と佐藤の同チーム対決となった。
もう一方の山では、準々決勝でNTT東日本の水井ひらりと中静朱里が激突。ここは先輩の水井が13本11本で勝利をつかみ、準決勝の切符をゲット。日本B代表の川上紗恵奈(北都銀行)は、内山智尋(再春館製薬所)との勝負を4本10本に封じて準決勝へ。日本B代表の水井と川上が、決勝戦をかけて争う。
▼準々決勝(5月31日)
髙橋明日香(ヨネックス)②〔21−10、21−9〕0●古川佳奈(丸杉Bluvic)
佐藤冴香(ヨネックス)②〔21−17、21−16〕0●池内萌絵(七十七銀行)
水井ひらり(NTT東日本)②〔21−13、21−11〕0●中静朱里(NTT東日本)
川上紗恵奈(北都銀行)②〔21−4、21−10〕0●内山智尋(再春館製薬所)
▼準決勝(6月1日)
髙橋明日香 – 佐藤冴香
水井ひらり – 川上紗恵奈
【男子ダブルス】
日本B代表で第1シードの小野寺雅之/岡村洋輝(日本ユニシス)が準々決勝で敗退。シードペアから金星を奪ったのは、大学生の武井優太(上写真・後ろ)/遠藤彩斗(明治大)。第1ゲームを奪った後の第2ゲームこそ26-28で落としたが、ファイナルゲームは21-15で取り返して勝利。社会人ペアから貴重な勝利をもぎとった。武井/遠藤は、準決勝で金子真大/久保田友之祐(トナミ運輸)と対戦する。
反対の山では、井上拓斗/三橋健也(日本ユニシス)をファイナル勝負の末に退けた竹内義憲/松居圭一郎(日立情報通信エンジニアリング)がベスト4進出。同じく日立の高野将斗/玉手勝輝が、社会人&大学生ペアの山下恭平/緑川大輝(NTT東日本/早稲田大)を下して準決勝に勝ち進んだ。その準決勝は、日立の2ペアが決勝進出をかけて激突する。
▼準々決勝(5月31日)
武井優太/遠藤彩斗(明治大)②〔21−13、26−28、21−15〕1●小野寺雅之/岡村洋輝(日本ユニシス)
金子真大/久保田友之祐(トナミ運輸)②〔21−18、21−8〕0●本田尚人/大関修平(大同特殊鋼)
竹内義憲/松居圭一郎(日立情報通信E)②〔21−13、13−21、21−17〕1●井上拓斗/三橋健也(日本ユニシス)
高野将斗/玉手勝輝(日立情報通信E)②〔21−17、27−25〕0●山下恭平/緑川大輝(NTT東日本/早稲田大)
▼準決勝(6月1日)
武井/遠藤 − 金子/久保田
竹内/松居 – 高野/玉手
【女子ダブルス】
日本B代表の星千智/松田蒼、中西貴映(上写真・左)/岩永鈴(日本ユニシス)が準決勝に進出。星/松田、中西/岩永はともにファイナル勝負となったが、それぞれ接戦を切り抜けて上位進出を決めた。
反対の山では、丸杉Bluvicの川添麻依子/今井莉子、ヨネックスの宮浦玲奈/保原彩夏が4強入り。宮浦/保原は第2シードの柏原みき/加藤美幸(ACT SAIKYO)を14本20本で下して準決勝の切符を手にしている。
▼準々決勝(5月31日)
星千智/松田蒼(日本ユニシス)②〔21−16、17−21、21−18〕1●篠谷菜留/鈴木陽向(NTT東日本)
中西貴映/岩永鈴(日本ユニシス)②〔21−11、14−21、21−19〕1●小野菜保/福本真恵七(再春館製薬所)
川添麻依子/今井莉子(丸杉Bluvic)②〔21−6、9−21、21−16〕1●毛利未佳/重信萌夏(七十七銀行)
宮浦玲奈/保原彩夏(ヨネックス)②〔21−14、22−20〕0●柏原みき/加藤美幸(ACT SAIKYO)
▼準決勝(6月1日)
星/松田 – 中西/岩永
川添/今井 − 宮浦/保原
【混合ダブルス】
準々決勝が今大会で最初の試合となった第1シードの西川裕次郎/尾﨑沙織(NTT東日本/上写真右)は、鈴木大裕/河崎綾佳(東北マークス/七十七銀行)を2-0で退けて順当にベスト4入りを果たした。同じ日本代表の山下恭平/篠谷菜留(NTT東日本)、緑川大輝/齋藤夏(早稲田大/ACT SAIKYO)も4強に進出し、準決勝の残りのイスには日本ユニシスの岡村洋輝/星千智が座った。
準決勝は西川/尾﨑と岡村/星、山下/篠谷と緑川/齋藤が激突する。
▼準々決勝(5月31日)
西川裕次郎/尾﨑沙織(NTT東日本)②〔21−16、21−11〕0●鈴木大裕/河崎綾佳(東北マークス/七十七銀行)
岡村洋輝/星千智(日本ユニシス)②〔21−15、21−18〕0●三橋健也/中西貴映(日本ユニシス)
緑川大輝/齋藤夏(早稲田大/ACT SAIKYO)②〔21−14、21−18〕0●荒井大輝/石橋麻美子(金沢学院クラブ/昭和電工マテリアルズ)
山下恭平/篠谷菜留(NTT東日本)②〔21−16、18−21、21−9〕1●浦井唯行/清水望(丸杉/昭和電工マテリアルズ)
▼準決勝(6月1日)
西川/尾﨑 − 岡村/星
緑川/齋藤 − 山下/篠谷
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳