「第49回全国高校選抜大会」が福島県の福島市と郡山市で開幕した。大会初日となった3月25日は、男子が福島市の県営あづま総合体育館で、女子が郡山市の宝来屋郡山総合体育館で、それぞれ団体戦の1〜3回戦が実施された。ここでは、ベスト8が出そろった女子のダイジェストをお伝えする。
【女子団体ダイジェスト】
最後の最後までどちらに転ぶかわからない試合が多く見られた女子団体の初日。それは優勝候補チームも例外ではなかった。第1シードで2016年から19年までのインターハイを連覇しているふたば未来学園(福島)は、初戦こそ西武台千葉(千葉)に3−1で勝利を収めたが、続く3回戦ではオール1年生チームの諫早商(長崎)に第3単まで持ち込まれた。しかし、最後はふたば未来の田部真唯が工藤葉那を18本、25本で振り切り、ベスト8進出を決めた。
また、18、19年の選抜優勝校・埼玉栄(埼玉)は3回戦で富山国際大付(富山)と対戦し、3−2の辛勝。第3単でファイナル24―22の接戦を制してチームを勝利に導いたエースの倉島美咲は、「明日は今日のような試合が1試合目から続くと思う。スタミナも気持ちも切れないように、最後まで自分のプレーができるように頑張ります」と気を引き締めた。
選抜前哨戦ともとれる昨年11月の交流大会を制した四天王寺(大阪)は、初戦で聖ウルスラ学院英智(宮城)、3回戦で作新学院(栃木)と強豪との対戦が続いたが、主将の神山和奏は「全員がしっかりと力を合わせて、最後の1本まで諦めなかったことがベスト8につながったと思います」と苦しい初日を乗り越えた。
その他では、全国上位常連の柳井商工(山口)や青森山田(青森)が順当にベスト8入りを果たしたほか、倉敷中央(岡山)、園田学園(兵庫)、とわの森三愛(南北海道)が準々決勝へと駒を進めている。
明日26日は、男女ともに宝来屋郡山総合体育館で団体戦の準々決勝から決勝戦までが予定されている。
【女子団体・準々決勝対戦カード】
ふたば未来学園(福島) ― 埼玉栄(埼玉)
倉敷中央(岡山) ― 四天王寺(大阪)
園田学園(兵庫) ― 柳井商工(山口)
とわの森三愛(南北海道) ― 青森山田(青森)
◆女子団体初日(1回戦~3回戦)の結果はこちら
★大会フォトギャラリー/初日-1(男子)
★大会フォトギャラリー/初日-2(女子)
取材・文/吉井信行
写真/菅原 淳