3月23日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。先週、開催された全英OP(Super1000)のポイントが加算され、各種目の上位陣にも変動があった。ここでは男女ダブルス、混合ダブルス3種目の状況について紹介する。
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【男子ダブルス】
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先週開催された全英OPは、新型コロナウイルス感染者との濃厚接触の疑いにより、インドネシア全選手が大会途中にキケン扱いとなった。それでも、男子ダブルスのトップランカーであるギデオン/スカムルヨ、セティアワン/アッサンとインドネシアの2ペアが10万ポイント超えで1、2位をキープ。全英OP優勝の遠藤大由(上写真・右)/渡辺勇大が2ランクアップして4位に浮上。準優勝だった園田啓悟/嘉村健士を逆転して、初めて日本勢一番手となった。とはいえ、5位をキープした園田/嘉村との差はわずか180ポイント。熾烈な争いが続きそうだ。
全英出場の保木卓朗/小林優吾は15位をキープ。古賀輝/齋藤太一が3ランクアップの28位で日本勢4番手となった。
昨季から国際大会に参戦できていないB代表は、小野寺雅之/岡村洋輝が4ランクダウンの55位、金子真大/久保田友之祐が5ランクダウンの61位と順位を落としている。大会出場と同時に順位を上げていけるよう、いまは我慢と準備の時だ。
【女子ダブルス】
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全英OP準優勝の福島由紀(上写真・右)/廣田彩花が1位をキープし、ついに10万ポイントを超えた。福島/廣田に勝って優勝した松本麻佑/永原和可那が1ランクアップして2位。日本勢がワンツーを飾っている。3位は中国の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)、4位は韓国の李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン)、5位は金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)が続く。
全英初出場でベスト4に入った志田千陽/松山奈未は、高ポイントを加えて2ランクアップの10位。1回戦で志田/松山にファイナルゲームの末に敗れた櫻本絢子/髙畑祐紀子は、2ランクダウンの21位に後退。明暗の分かれる結果となった。
【混合ダブルス】
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中国の鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)、タイのデチャポル/サプシリーが10万ポイント超えで1、2位をキープしている。
その2ペアが不在だったものの、全英OPで見事3年ぶりの優勝を飾った渡辺勇大/東野有紗は、1ランクアップの5位。準優勝の金子祐樹/松友美佐紀は5ランクアップの18位に浮上。本格デビュー戦で結果を出して順位を上げている。
昨季から国際大会出場のないB代表の山下恭平/篠谷菜留は、3ランクダウンの79位に後退。4月から同じチームに所属する二人だけに、大会出場がかなう日を信じて練習を重ねてほしい。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO