1月31日に開催されたBWFワールドツアーファイナルズ2020(タイ・バンコク)最終日は、各種目の決勝戦が行なわれた。
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タイOPに続く3大会連続優勝をねらう女子シングルスのキャロリーナ・マリーン(スペイン)は、そのタイOP2大会で決勝を争った戴資穎(タイ・ツーイン/台湾/上写真)と激突した。
第1ゲームを制したのはマリーン。9オールから6連続得点で引き離すと、そのまま戴資穎の追走を抑えて21-14で優勝に王手をかける。しかし、第2ゲームを戴資穎が21-8で奪い返すと、ファイナルゲームは互いに主導権を譲らず、シーソーゲームに。ゲーム中盤、10オールから15-10とリードしたのはマリーンだったが、3連敗を避けたい戴資穎が意地を見せて17-19と2点差に詰めた。すると、終盤も勢いが落ちなかった戴資穎が、ここから一気に4連続得点を奪い逆転に成功。67分の激闘を戴資穎が制し、シーズン最終戦を優勝で締めくくった。
3度目の正直で頂点に立った戴資穎は「ようやく勝てました。非常に疲れましたが、それと同じくらいうれしいです」と久々の栄光に笑顔。3連勝はならなかったマリーンは「残念ではあるけれども、私にとってはいい3週間だった」と振り返っている。
男子ダブルスは、台湾のエース、王齊麟(ワン・チーリン)/李洋(リー・ヤン/上写真・左)と、2019年に続く大会2連覇をめざしたセティアワン/アッサン(インドネシア)が対戦。第1ゲームを王齊麟/李洋が21-17で制すと、第2ゲームは激しい点の奪い合いに。スコアは接近したまま試合が進むと、終盤20オールでデュースに。すると、緊迫した場面で先に2連取したのが王齊麟/李洋。「試合に集中して自分たちのスピードを出しきった。今日は彼らよりも自分たちのほうが速かった」(李洋)と振り返った台湾ペアが、最後は23-21でセティアワン/アッサンを抑え、3週連続優勝を達成した。
デンマーク対決となった男子シングルスは、3週連続Vをねらったビクター・アクセルセンを、後輩のアンダース・アントンセン(上写真)がファイナルゲーム17本に抑えて優勝を果たした。女子ダブルスも韓国ペア同士の対決となり、李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン)が、金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン)をファイナル勝負の末に退けてV達成。前週トヨタタイOP決勝で敗れていた李紹希/申昇瓚が、リベンジ優勝を飾った。
最終日のラストマッチとなった混合ダブルスは、地元タイのデチャポル(上写真・右)/サプシリーが、韓国の徐承宰(ソ・スンジェ)/蔡侑玎(チェ・ユジュン)との勝負を2-1で制し3週連続Vを達成。地元のエースペアが母国にタイトルをもたらした。
決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
アンダース・アントンセン(デンマーク)②〔21−16、5−21、21−17〕1●ビクター・アクセルセン(デンマーク)60分
【女子シングルス】
戴資穎(台湾)②〔14−21、21−8、21−19〕1●キャロリーナ・マリーン(スペイン)67分
【男子ダブルス】
王齊麟/李洋(台湾)②〔21−17、23−21〕0●セティアワン/アッサン(インドネシア)37分
【女子ダブルス】
李紹希/申昇瓚(韓国)②〔15−21、26−24、21−19〕1●金昭英/孔熙容(韓国)92分
【混合ダブルス】
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔21−18、8−21、21−8〕1●徐承宰/蔡侑玎(韓国)57分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO
コメント/BWF(世界バドミントン連盟)