1月12日に開幕したBWFワールドツアー・ヨネックスタイOP(バンコク/Super1000)は、14日に大会3日目が開催された。大会前は、参戦予定だった日本代表や中国代表などが新型コロナウイルスの影響により欠場。大会がスタートしてからも選手・スタッフに陽性反応が出るなどしたが、各種目2回戦までを終えてベスト8が出揃った。
世界王者の桃田賢斗が不在となった男子シングルスは、その桃田のライバルとされたビクター・アクセルセン(デンマーク/上写真)やアンソニー・S・ギンティン、ジョナタン・クリスティ(ともにインドネシア)、周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)らシード選手が、順当にベスト8に進出した。一方、上位候補の一人だった世界ランク3位のアンダース・アントンセン(デンマーク)は、初戦で敗退。地元タイのカンタフォン・ワンチョレン、クンラビット・ビティサランらも準々決勝に駒を進めることはできなかった。
女子シングルスは、世界ランキング1位の戴資穎(タイ・ツーイン/台湾/上写真)が、韓国選手を2-0のストレートで退けて準々決勝に進出。地元エースのラチャノック・インタノン、昨年のデンマークOP準優勝のキャロリーナ・マリーン(スペイン)も2回戦を突破している。また、韓国期待の若手エース、アン・セヨンも準々決勝に勝ち進んだ。
大会初日に陽性反応が出たことで一度は棄権扱いとなったサイナ・ネワール(インド)は、1回戦を勝ち上がったものの、2回戦でタイ選手に1-2で敗れベスト8入りはならなかった。
世界ランク1位のギデオン/スカムルヨ(インドネシア)など、日本、中国のトップランカーが欠場となった男子ダブルス。そんな中、優勝候補の一角である2019年世界王者・セティアワン(上写真・左)/アッサン(インドネシア)が、2回戦でインドの若手ペアを2-0のストレートで破りベスト8に進出した。同じく上位候補の王齊麟(ワン・チーリン)/李洋(リー・ヤン/台湾)、ゴーVS/タンWK(マレーシア)などが準々決勝に進出している。
女子ダブルスも、世界ランク上位の日本、中国選手らが不在となったが、インドネシアのポリイ/ラハユ(インドネシア)や韓国、タイのトップランカーたちが順当に勝ち上がっている。
準々決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)− ラスムス・ゲンケ(デンマーク)
ビクター・アクセルセン(デンマーク)− ジョナタン・クリスティ(インドネシア)
伍家朗(香港)− 李卓耀(香港)
周天成(台湾)− リー・ジジャ(マレーシア)
【女子シングルス】
戴資穎(台湾)− ミッシェル・リー(カナダ)
ブサナン・ンバルンパン(タイ)− ミア・ブリックフェルト(デンマーク)
キャロリーナ・マリーン(スペイン)− スパニダ・カテソーン(タイ)
ラチャノック・インタノン(タイ)− アン・セヨン(韓国)
【男子ダブルス】
ゴーVS/タンWK(マレーシア) − ゴーSF/イズッディン(マレーシア)
王齊麟/李洋(台湾) − テオEY/オンYS(マレーシア)
セティアワン/アッサン(インドネシア) − 催率圭/徐承宰(韓国)
カルナンド/マーティン(インドネシア) − ラングリッジ/エリス(イングランド)
【女子ダブルス】
ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)− ラクシカ/アティタヤ(タイ)
張藝娜/金慧麟(韓国)− 李紹希/申昇瓚(韓国)
ポリイ/ラハユ(インドネシア)− ティーナ/タン(マレーシア)
バーチ/スミス(イングランド) − 金昭英/孔熙容(韓国)
【混合ダブルス】
デチャポル/サプシリー(タイ)− チャンPS/ゴーLY(マレーシア)
ラムスフス/ハートリッチ(ドイツ)− ジケル/デリュー(フランス)
ジョルダン/オクタビアンティ(インドネシア) − クリスチャンセン/ボエ(デンマーク)
徐承宰/蔡侑玎(韓国)− 張德正/吳芷柔(香港)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO