1月6日に日本小学生バドミントンフェスティバル INくまがや(埼玉県・彩の国くまがやドーム)が開幕した。新型コロナウイルスの影響で全国小学生選手権が中止となり、代替として設けられた舞台。小学生の全国大会は“全小”の他にクラブ対抗戦の若葉カップ、個人シングルスで頂点を争うABC大会があるが、そのどちらも中止に。この日本小学生フェスティバルが、小学生にとって2020年度唯一の全国規模の大会だ。
フェスティバルは3日間に渡って開催。感染拡大防止の観点から団体戦は行なわず、個人戦のみを実施する。各種目で出場を見送った選手が出たものの、各地の予選を勝ち抜いた精鋭たちが参加。大会初日は4年生以下の男女シングルス・ダブルスの1回戦から準々決勝までが実施され、それぞれベスト4が出そろった。
男子シングルスは、V候補の篠原康輔(中萩JBC・愛媛)ら4年生の2選手がストレート勝ちで準決勝進出を決める中、3年生の串間太政(UNAID MIYAZAKI BC Jr・宮崎)と篠原緑(志木ジュニア・埼玉)が接戦を制してベスト4入り。女子シングルスは、四つ角シードから勝ち上がったのは板橋ゆい(SJC・宮城)のみ。開催地・埼玉からは、橋爪藍莉(鶴ヶ島Angels)と田沢めいな(所沢ジュニア)の二人が準決勝進出を決めている。
接戦の多かった男子ダブルスは、四つ角シードに入る3ペアが勝負強さを発揮してベスト4入り。もう一枠には、準々決勝の激闘を2-1で制した地元・埼玉の菊地穂高/伊藤太陽(久喜ABC)が名を連ねた。女子ダブルスでは、ブロック予選のチャンピオンが相次いで敗れる展開に。その中でも、九州1位の益満小蘭/水原七菜(海老津ジュニア・福岡)が難敵との勝負所を制して明日の準決勝に駒を進めている。
男女シングルス・ダブルス4年生以下の準々決勝結果は以下の通り。
なお、大会2日目の7日は4年生以下の準決勝・決勝を実施。5年生以下は各種目の1回戦から準々決勝、6年生以下は各種目の1、2回戦が行われる。
【結果】
<男子シングルス4年生以下>
▼準々決勝
篠原康輔(中萩JBC・愛媛)②〔21-19、21-13〕0●松下一誠(Sparky Jr・北北海道)
有江桜空(川越ジュニア・埼玉)②〔21-17、21-19〕0●中野謙志(米沢南部JBC・山形)
串間太政(UNAID MIYAZAKI BC Jr・宮崎)②〔19-21、21-11、21-18〕1●小川真輝(美鈴が丘JBC・広島)
篠原 緑(志木ジュニア・埼玉)②〔21-18、21-18〕0●宮下 桧(ハルトノクラブ・茨城)
<女子シングルス4年生以下>
▼準々決勝
高田万智(石ヶ瀬・愛知)②〔21-19、16-21、21-18〕1●物部 幸(古高松・香川)
田沢めいな(所沢ジュニア・埼玉)②〔21-19、19-21、21-15〕1●河村珠莉奈(NOCK・愛知)
橋爪藍莉(鶴ヶ島Angels・埼玉)②〔20-22、21-9、21-12〕1●永久井凜(都城スマッシュ・宮崎)
板橋ゆい(SJC・宮城)②〔21-17、21-17〕0●中野日麗(伊勢崎Jr.C.・群馬)
<男子ダブルス4年生以下>
▼準々決勝
坂本羽琉/粂野 駿(SGU ジュニア・愛知)②〔21-17、21-16〕0●加本逸真・竹田悠希(おろちクラブ・島根)
石井春馬/山口 拓(渋谷ジュニア・東京)②〔21-12、21-9〕0●松岡夏輝/榎本和司(蓮田サウス・埼玉)
菊地穂高/伊藤太陽(久喜ABC・埼玉)②〔11-21、21-18、21-17〕1●吉田結斗/辻村應介(仰木の里ジュニア・滋賀)
濱口虎太郎/栁 克弥(岡垣ジュニア・福岡)②〔12-21、21-11、21-18〕1●北川蓮梧/荒木悠乃介(みはら・栃木)
<女子ダブルス4年生以下>
▼準々決勝
益満小蘭/水原七菜(海老津ジュニア・福岡)②〔21-9、21-13〕0●中村美琴/佐藤仁南(栃尾ジュニア・新潟)
清水このは/白川 倖(岐南ジュニアBC・岐阜)②〔21-19、21-16〕0●関野莉子/川島愛美(札幌BEANS・南北海道)
金城芙羽子/平良優奈(糸満ジュニア・沖縄)②〔15-21、21-12、21-12〕1●佐々木桃子/鈴木菜々心(北上ジュニア・岩手)
眞泉果央/近藤愛未(久御山・京都)②〔21-12、21-17〕0●柳下璃央/長原里紗(横浜白山SS・神奈川)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳