12月27日に開催された第74回全日本総合選手権(東京・町田市立総合体育館)最終日は、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの決勝戦が行なわれた。ここでは、男子ダブルス準優勝の保木卓朗/小林優吾のコメントを紹介する。
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保木卓朗(左)/小林優吾
(トナミ運輸)
決勝結果:遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス)に0-2で敗戦
保木 1ゲーム目の前半は自分たちがリードする展開で、しっかりできていたのですが、11-5で折り返したあたりから渡辺/遠藤ペアが展開を変えてきた。前半までは上げてくれた球を速い球で押してくるようになって、自分たちが動揺したというか、あたふたしてしまいました。そこでの気持ちの切り替えや作戦の面で、引き出しが一つ少なかったと反省しています。
本当に優勝したいと強く思って臨んでいたので…残念な結果になってしまい、悔しい気持ちしかないです。若手として、ソノカムペアや遠藤選手といった年上の選手を相手に、世代交代をしっかりと見せつけたいと思っていました。
ただ、決勝を除いては、以前までのホキコバではなく、少し安定したダブルスができたのかなと感じますし、自分たちのいいところがすごく出た大会だったので、そこは少しプラス材料。1月に予定されているタイのワールドツアーに向けて気持ちを切り替えて、また決勝まで進んで遠藤/渡辺ペアと戦えるように頑張っていきたいです。
小林 終始リードしている形の中で、中盤、もう少し安全なプレー、ミスのないプレーをやっていれば結果は変わっていたのかなと思うと…今は後悔していますし、残念な気持ちです。1ゲーム目を取れば有利になるというのはわかっていたので、序盤、4点くらいリードしたところで、自分は少し優勝がチラついてしまった。それが最後のバタつきにつながってしまったんじゃないかと思います。準決勝まではいいゲームができてきていたのに…自分たちの我慢のなさ、悪いところが出てしまったことを考えると、本当に悔しいです。
大会を通して考えれば、去年までの自分たちよりは、ショットの種類や質はかなり上がっているので、それが安定感につながっていたと思います。ただ、安定感を求めるあまり、ペアとしてのよさを自分はちょっと見失っていて…。今の自分のレシーブ力に少し酔ってしまったというか、できるんじゃないかと勘違いしてしまった。もっともっと、自分のレシーブの引き出しを増やしていかないといけないなと思います。今回を踏まえて、もう一回、自分たちの新しい形を見つめ直して、レシーブ力とアタック力、両方を兼ね備えたプレーヤーになりたいです。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳