【全日本総合2020】「決勝の舞台にもう一回戻ってくるためだけに今年はやってきた」(小林)準決勝/選手コメント-1

12月26日に開催された第74回全日本総合選手権(東京・町田市立総合体育館)5日目は、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの準決勝が行なわれている。ここでは、男子ダブルスを戦ったペアのコメントを紹介する。

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保木卓朗/小林優吾(右)
(トナミ運輸)

準決勝結果:園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)に2-1で勝利

保木 同じチームの園田/嘉村ペアに勝って、ひとつ山を超えたかなと思っています。(園田/嘉村には)国内の大会で勝ったことがなかったので、少し自信になりました。1ゲーム目は自分たちが守りすぎて相手に先にトップ&バックの形をつくられて、自分たちの攻撃が出ていなかった。第2ゲーム序盤は押し込まれたのですが、その中でうまくかわしながら自分が前に出て、小林が後ろに下がるパターンが少しずつ出てきたら、やはりこっちにも点数が入ってきて、いい形になりました。

ファイナルゲーム中盤までリードしたあと追いつかれる苦しい展開もありましたが、その中でも自分たちの形を崩すことなく貫けたのが今日の勝因かなと思います。園田/嘉村ペアには世界選手権でも勝っていますが、あの時は無邪気に攻めているというだけだった。今日は冷静にかわす部分もあって、心の余裕があったのかなと思います。

決勝で対戦する遠藤/渡辺ペアはレシーブが強いイメージがあるんですけど、そこをどうにか崩していくパターンを自分たちが見つけられるように準備していかないといけない。自分たちはチャレンジャー。しっかり向かっていって、声を出しながら自分たちを盛り上げていければ、チャンスはあると思う。全力で頑張りたいと思います。

小林 この決勝の舞台にもう一回戻ってくるためだけに、今年はやってきた。報われて、今のところはちょっとホッとしています。ドライブが強い相手なので、そこで勝負すると分が悪い。後半のように回したり、回すだけじゃなくて切り替えて自分たちの攻撃にしたり、リスクの少ないプレーをできたかなと思います。

毎日練習でやっている身内同士。お互いにパターンをわかっている中での試合だったので、相手も今日はフルスマッシュをあまり打たないようにして、ハーフスマッシュやドロップが多かった。そこで今日は自分たちが崩れずに我慢してレシーブができたので、よかったと思います。

明日も今日の後半のように、2人ともミスの少ないプレーができたら結果はついてくると思う。相手がどうとか考えず、自分たちのプレーを最大限に引き出せたらいいなと思います。

園田啓悟/嘉村健士(右)
(トナミ運輸)

準決勝結果:保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)に1-2で敗戦

園田 準決勝で負けてしまいましたが、久しぶりの試合で、少しは試合感覚を取り戻すことができたのはよかったと思います。今日の1ゲーム目は、自分たちのペースで試合を進められましたが、2、3ゲームは保木/小林ペアが最後まで押し切ってきた。そこで引いてしまったことが敗因だと思います。

(同じチームの後輩との対戦となったが)保木/小林も実力があるので、どちらに転んでもおかしくない感じだったと思います。でも、最後に押し切られた部分は悔しいですね。今回はこういう結果で終わってしまいましたが、来年の1月からは、またタイOPなどが始まるので、年末年始からしっかりやっていきたいと思います。

嘉村 これが今の実力です。(大会前に)もうちょっと上げていかないと、この舞台では優勝できないのは、自分の中のどこかで感じていました。それが結果になって表れたと思います。今日の試合は2、3ゲームにもチャンスはあったんですけど、そこでベテランらしからぬ配球をやってしまった。しっかり球を沈めて、冷静に対処して追いつけば、(勝つ)チャンスはあったと思います。

ベテランらしく点数を取れるときに取っていれば、また違った展開になったのかな。1月からの国際大会は(久しぶりという)怖さよりも、楽しさの方が上回ります。今回、試合をやってみて、バドミントンが好きだなとあらためて感じたので、うまく試合に勝っていけばもっともっと楽しくなると思います。

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

投稿日:2020/12/26
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