12月26日に開催された第74回全日本総合選手権(東京・町田市立総合体育館)5日目は、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの準決勝が行なわれている。ここでは、女子シングルスを戦った選手のコメントを紹介する。
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山口茜
(再春館製薬所)
準決勝結果:下田菜都美(広島ガス)に2-0で勝利
1ゲーム目はゲームポイントを取ってからもったいないミスがありました。2ゲーム目は中盤まで点差が開かなかったのですが、1、2ゲームとも終盤に我慢して点差を離すことができたので、落ち着いてやれたのかなと。相手は追い込んでも我慢して、ミスをすることが少ない選手。決め急いだりせずに、しっかりラリーをしていけたのがよかったと思います。今日に関しては、昨日までに比べると、少し相手に合わせたプレーもあったので、明日はもう少し自分から積極的にいけたら。コンディションとしては、今日は8割くらい出せていると思います。
決勝はまずは自分がしっかりいいプレーをしていきたいですし、客観的に見ても主観的に見ても、いい試合だったと思えるような試合にできたらなと。奥原選手との対戦になれば、速いスピードの中で、こちらが我慢できれば長いラリーになる可能性がある。最近は攻撃的なプレーもあるので、そこに対応してミスじゃない得点をして、相手に気持ちよくさせない、そしてその中でも、自分が主導権をいかに握っていけるかが重要かなと思います。
下田菜都美
(広島ガス)
準決勝結果:山口茜(再春館製薬所)に2-0で勝利
昨年のこの大会は奥原選手に負けたのですが、バドミントンにかける姿勢など、大きな刺激をもらいました。そして今年は茜ちゃん。初対戦なので、楽しみにしていたんです。茜ちゃんには、ここに打ってくるのか、とアッと驚くようなショットがあるので、できるだけ先に動かないように心がけ、それはできていたんですが……。たとえばストレート、ストレートで決められ、次はクロス、と予測していたらまたストレートと、いいように打ち分けられてしまいました。また、私は息が上がっているのに向こうは全然だったり、うまく回されている感じでラリーを我慢できませんでした。
1、2ゲームとも中盤やや追い上げたのは、点差が開いて茜ちゃんがペースを落としたから。競ることはできても、そこからスピードを上げられると、力の差を感じました。ただ、この大会で勝つために1年間やってきて、初めてのベスト4は収穫です。A代表に勝ったりしたのも信じられず、今朝起きて頬をつねったくらい。痛かったです(笑)。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳