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【全日本総合2020】櫻本&髙畑が昨年の雪辱を果たす!米元&田中は3年ぶりの4強入り!<準々決勝ダイジェスト-5>

12月25日に開催された第74回全日本総合(東京・町田市立総合体育館)4日目は、5種目の準々決勝が行なわれた。ベスト4進出が日本A・B代表の選考にも関わってくるだけに、どの選手にとっても負けられない戦い。ここでは、女子ダブルスのダイジェストを紹介する。

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【女子ダブルス】

女子ダブルスは4試合中3試合がファイナルゲーム。

91分という長時間の戦いとなったのが、福島由紀(上写真・右)/廣田彩花(丸杉Bluvic)と中西貴映/岩永鈴(日本ユニシス)の試合だ。第1ゲームを19-21で失った福島/廣田は、前のシャトルを追って2人が重なるなど、持ち前のコンビネーションが機能しない。長いラリーからネット前で仕留める2人が得意とする場面も、中西/岩永に拾われて決めきれず。中西/岩永のねばりが際立った。

第2ゲームはゆっくりした展開から入るが、ラリーの長さは変わらず。チャンスと見ると前に詰めて決める中西/岩永の鋭さが目立つも、福島/廣田も譲らず21-19で奪い返す。ファイナルゲームも中盤まで競り合う展開が続いたが、ようやく攻めきれるようになった福島/廣田が終盤に連続得点。最後は福島が放ったスマッシュがラケットを弾き、ロングゲームの熱戦に終止符を打った。

福島/廣田の相手となるのが、こちらもファイナルゲーム、78分の戦いを制した米元小春(上写真・左)/田中志穂(北都銀行)。昨年8月の世界選手権で、米元がアキレス腱を断裂。A代表から外れることになったが、世界を相手に戦ってきたプレーは健在。果敢に打ち込んでくる星千智/松田蒼(日本ユニシス)をロングレシーブで押し返し、攻撃時は前衛=米元、後衛=田中の形で、相手のバック側から組み立てていく。準決勝も長い戦いになりそうだ。

米元/田中とほぼ同じ77分におよぶ戦いとなったのが、櫻本絢子(上写真・右)/髙畑祐紀子(ヨネックス)と志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)の試合。昨年も準々決勝で対戦し、志田/松山がファイナルゲーム21−18で勝利している。互いに負けられない戦いは、予想通り白熱した内容に。

ドライブレシーブで切れ込んでくる志田/松山と、ロングレシーブからチャンスを作る櫻本/髙畑。攻めている時間は志田/松山が長いように思えるが、点差は離れない。第1ゲームは21−17で志田/松山、第2ゲームは21−19で櫻本/髙畑が奪った。ファイナルゲームは、11−11から志田/松山が連続6得点で17−11。櫻本/髙畑にレシーブミスが重なり、攻撃の手を緩めない志田/松山が20−16でマッチポイント−−。

ここで勝負あったかと思われたが、櫻本/髙畑の気持ちは切れていなかった。チャンスの場面ではひるまず前に出てプッシュ。ロングレシーブでねばり抜いて志田/松山のミスを誘い、ついに20オール。サウスポーの櫻本のクロスドライブが決まって21−20と櫻本/髙畑がマッチポイント。志田/松山が1本しのぎ、再び櫻本のクロスドライブで22−21。2回目のマッチポイントは、櫻本/髙畑のロングレシーブを志田/松山がバックアウトと見送ったのが「イン」。リベンジを果たした2人は絶叫することもなく、コート上で静かに抱き合った。

櫻本/髙畑の準決勝の相手は、昨年、悲願の初優勝を果たした松本麻佑/永原和可那(北都銀行)。與猶くるみ/曽根夏姫(ヨネックス)にストレート勝利を収め、4ペアの中で最も体力を温存して準決勝に臨むことになる。

▼準々決勝

松本麻佑/永原和可那(北都銀行)②〔21-15、21-12〕0●與猶くるみ/曽根夏姫(ヨネックス)

櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス)②〔17-21、21-19、23-21〕1●志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)

米元小春/田中志穂(北都銀行)②〔17-21、22-20、24-22〕1●星千智/松田蒼(日本ユニシス)

福島由紀/廣田彩花(丸杉Bluvic)②〔19-21、21-19、21-16〕1●中西貴映/岩永鈴(日本ユニシス)

▼準決勝(26日)

松本麻佑/永原和可那 − 櫻本絢子/髙畑祐紀子

福島由紀/廣田彩花 − 米元小春/田中志穂

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

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