12月24日に開催された第74回全日本総合選手権(東京・町田市立総合体育館)3日目は5種目の2回戦が行なわれた。ここでは、女子シングルスを戦った選手たちの試合後のコメントを紹介する。
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佐藤冴香
(ヨネックス)
2回戦結果:髙橋沙也加(日本ユニシス)に2-1で勝利
勝つために練習を積み重ねてきましたが、勝ってびっくり。相手がA代表として負けられないプレッシャーがあったのに対して、自分は背負うものは何もない。相手が焦っているのも見えました。
1ゲーム目は、相手のショットがすごいよかったので、2ゲームはそれを出せないように、つないでつないでと切り替えたら、うまくいった。その展開を変えられたのはよかったのかなと。何回も大きなケガをして年も重ねて、勝つのは年々難しくなっていますが、自分もちょっとはいけるんじゃないかなという自信にはなりました。
今まで大会がない状態で練習してきて、自分がやっていることは正しいのか葛藤がありました。反復してやってきたことが結果につながって、うれしいですし、今までやってきたことは間違っていないと実感できました。周りからも、もうそろそろ引退なんじゃないかと言われることは多いですけど、年齢でやめるというよりは、自分が割り切ってやめたいですし、自分自身で決めたい。自分がやりたい以上は続けたいと思っています。
明日の対戦相手も若手で強い選手ですが、気持ちは挑戦者。プレーは強気で攻めていきたい。勝った以上は、負けた人の気持ちを背負って戦っていきたいです。
齋藤栞
(ACT SAIKYO)
2回戦結果:仁平菜月(トナミ運輸)に2-0で勝利
1ゲーム目は、途中でスピードを上げられて逆転されたのですが、そこで集中を切らさずデュースで勝てたのでよかったです。相手はスピードの速い選手。それについていくのもそうなんですけど、それをさせないようにしました。B代表の選手に勝ったのは、やはりうれしいですね。私も代表に戻りたいという気持ちはあります。
今年はスピードを上げるようにフットワークを変えていきました。コロナ禍のおかげで、フットワークを直すことができて、長い試合をしても疲れにくくなりました。(準々決勝は奥原選手)なかなかできることもないと思うので、奥原選手に対して何が効くのか、何が効かないのか、どこまで通用するのか楽しみです。自分のショットの打ち分けで、奥原さんの足を止められたらなと思います。
大堀彩
(トナミ運輸)
2回戦結果:下田菜都美(広島ガス)に0-2で敗退
自分の中で、準備段階ではしっかりやってきたつもりではあったんですけど…。試合でこうなったというのは、何かあったのかなと思うんですけど、今はちょっとわからないです。何が反省点なのか、わからないまま終わってしまいました。コンディションが悪いとかではなく、明らかに試合に入ってからのメンタルの問題かなと思います。
正直、目標は今なくて、見失っちゃっている状態。それにプラスして、今日の試合でもっと先がわからなくなりました。ベスト16なので、A(代表)もB(代表)もわからない状態。代表に入れないのは、当たり前と言い聞かせるしかない。今は言葉も見つからないのですが、一からやり直しと考えています。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳