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【全日本総合2020】ダブルス勢は日本代表らシードペアがベスト8に進出!<3日目ダイジェスト-3>

12月24日に開催された第74回全日本総合(東京・町田市立総合体育館)3日目は、5種目すべての2回戦が行なわれた。1回戦は上位候補選手が順当に勝ち上がったが、2回戦は日本代表選手らが敗退するなど、波乱も起こった。ここでは、ダブルス3種目のダイジェストを紹介する。

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【男子ダブルス】

無観客で行なわれている今大会だが、男子ダブルスが始まると一気にヒートアップ。その中でも高い熱量を放ったのが、竹内義憲/松居圭一郎(上写真・左)と高野将斗/玉手勝輝、日立情報通信エンジニアリングによる同チーム対決だ。

チーム内でエースダブルスの座を争う2ペア。互いの手の内を知り尽くし、意地とプライドがぶつかり合った激闘は、序盤から気合十分で攻めまくった竹内/松居が21−13、21−18で勝利。勝負どころで連続得点を奪う強さを見せた。準々決勝の相手は第1シード、昨年優勝の遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス)だ。

昨年準優勝、今年は頂点に返り咲きたい園田啓悟(上写真・左)/嘉村健士(トナミ運輸)は、星野翔平/仁平澄也(NTT東日本/明治大)と対戦。第1ゲームは序盤からリードしたソノカムが21−14で先取。第2ゲームは大学生(内定選手)の仁平が積極的に前に出て、ソノカムを圧倒する。一時は16−11と星野/仁平が5点リード。しかし、ここからソノカムが4連続得点で15−16と1点差に詰め寄る。星野/仁平も踏ん張って17−15と点差を広げるが、ここからソノカムが6連続得点で21−17。嘉村がスッと前に入ってトップ&バックの形を作り、園田の強打から得点を奪う。終盤で点差が開いても動じることなく、自分たちの一番得意なスタイルを貫いて勝つ。これが「経験」という強さなのだろうか。準々決勝では、B代表の金子真大/久保田友之祐(トナミ運輸)を倒して勢いに乗る、金子祐樹/川本拓真(日本ユニシス)と対戦。珍しいサウスポーペアにどう対応するのか、楽しみにしたい。

このほか、A代表の古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)は、大学生ペアとのファイナル勝負の接戦を切り抜けて準々決勝へ。保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)、B代表の岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大)らも2回戦を突破してベスト8入りを決めている。

【女子ダブルス】

女子ダブルスは、松本麻佑/永原和可那(北都銀行)、福島由紀/廣田彩花(丸杉Bluvic)など、代表ペアが危なげなく勝利。トーナメントの角から8ペアが勝ち上がっている。

3日目の最終試合に登場したのは、櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス/上写真・手前)。同じ左右ペアの大竹望月/髙橋美優(日本ユニシス/青森山田高)をスピードとパワーで圧倒。ストレート勝利でベスト8進出を決めた。準々決勝の相手は昨年と同じ志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)。昨年はファイナル勝負を制した志田/松山がA代表に昇格。パリ五輪をめざす若きペアが、再び火花を散らす。

【混合ダブルス】

24ペアが出場する混合ダブルスは、シードペアが2回戦から登場。4連覇をめざす渡辺勇大(上写真・左)/東野有紗(日本ユニシス)は、同チームの井上拓斗/岩永鈴に快勝して好スタートを切った。準々決勝では、またしても同チームの三橋健也/松田蒼と対戦する。

金子祐樹/松友美佐紀(日本ユニシス)は、混合ダブルスB代表の緑川大輝/齋藤夏(早稲田大/ACT SAIKYO)に2−1で勝利。接戦の第1ゲームを19本で落とすも、尻上がりに調子を上げて逆転した。緑川/齋藤はいい形で攻めたものの、ミスが重なってしまったのが悔やまれる。とはいえ、まだ高校卒2年目の若い2人。男女ダブルスで世界を相手に戦ってきた金子/松友から学んだことを、これから生かしていくだろう。

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

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