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【全日本総合2020】「がめつく、プライドを捨てて戦いたい」(渡邉)23日/選手コメント-3

12月23日に開催された第74回全日本総合選手権(東京・町田市立総合体育館)2日目は、男子シングルス、女子シングルス、混合ダブルスの3種目が行なわれた。ここでは、男子シングルスを戦った選手たちの試合後のコメントを紹介する。

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渡邉航貴
(日本ユニシス)

1回戦結果:牧野桂大(日立情報通信E)に2-0で勝利

久々の試合で、(試合に)どう入ったらいいのか迷いながらでした。でも、思ったより体が動いて、いい調整もできていると感じるので、このまま勝ち続けられればと思います。今大会は“ベスト4に絶対いくぞ”という気持ちでやっているので、気合でどうにか乗り切りたいです。

今年はほとんど試合がなく、A代表に入っても何も結果を残していない。合宿ではA代表のレベルの高い選手とやってきたので、その経験は存分に出し切りながら、がめつく、プライドを捨てて戦いたいと思います。

ドローを見れば、同じ所に常山さん(幹太・トナミ運輸)がいますが、自分の中ではそこで戦うイメージができています。2回戦は日本ユニシスの先輩(小野寺裕介)ですが、そこにも勝って、常山さんにも勝ってというイメージ。もちろん、実行できるかどうかはこれからですが、そのイメージが実現できるように、しっかりケアをして、明日に備えようと思います。

西本拳太
(岐阜県協会)

1回戦結果:山澤直貴(法政大)に2-0で勝利

3月以降、大会に出場するのは2回目です。10月のデンマークOP以来の試合で、なんとか勝つことができてよかったです。今年は練習環境が変わったことによって(5月末にトナミ運輸を退社)、違ったプレッシャーもありますし、そこは自覚しています。ただその中でも、自分のやることは変わらない。しっかりここまで積み上げてきたものをコートの中で出せればと思います。

(環境を変えた理由は)自分の中で、何かを変えたい、変えないといけないという思いはずっと持っていました。特にメンタル面。移籍をして、これまで当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないと気づいたり、今まで感じることのなかったことを感じられるようになったかなと思います。

(今大会の目標は)この大会で優勝することによって、来年、いいスタートが切れると思う。簡単なことではないですが、一つひとつの積み重ねが大切だと思うので、一試合一試合、一本一本を大事にやっていきたいです。

常山明良
(三菱自動車京都)

1回戦結果:川本拓真(日本ユニシス)に2-1で勝利

相手は僕より8個下だったので、ガツガツこられると思っていましたが、体力には自信があったので、どっしりと構えて、相手の体力が切れるまで頑張ろうと思っていました。そうしたら、第2ゲーム終盤にそれが効いて、そこから最後までいけました。ガマン比べで勝てたかなと思いました。

(第1ゲームを失ったが)その時は余裕がなくなっていたのですが、逆に吹っ切れて、しっかり守ろうとしました。それが結果に結びついたという感じです。(2回戦は弟・幹太と対戦)数年前の全日本社会人で対戦したことがありますが、全日本総合では初めてです。その時は、けちょんけちょんにやられてしまいました。今は世界で活躍しているので、自分は兄ですけど、弟に胸を借りるつもりで、挑戦者の気持ちで臨みたいと思っています。

(兄弟で戦うのは)嫌でもなく、楽しみでもなく、他と同じ対戦相手だと思って戦うと思います。(注目されるが)ボコボコにされないように頑張ります。弟のほうが戦術はたくさんあるけど、“もう嫌や”と思わせるくらい、しっかりラリーして、我慢して、1点でも多く取りたいなと思います。

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

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