【パラ大会結果】世界女王・里見は福家を退け、優勝! 東京パラ金メダル候補が頂点へ 『DAIHATSU日本障がい者バドミントン選手権』

パラバドミントンの日本一を決める『DAIHATSU 日本障がい者バドミントン選手権』が、12月19日(土)、20日(日)の2日間、滋賀県草津市のYMITアリーナ(くさつシティアリーナ)で開催された。20日は、各クラスの決勝および3・4位決定戦が行なわれた。

新型コロナウイルス感染予防のため、今大会は全クラスともシングルスのみ実施。また、無観客での開催となったが、全試合がウェブでライブ配信された。

女子は、東京パラリンピック出場を濃厚としているSU5の鈴木亜弥子、WH1の里見紗李奈、WH2の山崎悠麻がそれぞれ順当に頂点に立った。

女子WH1優勝の里見紗李奈。シングルスでは3連覇

昨年のパラ世界選手権で優勝、世界ランク1位の里見は、地元滋賀で王座奪還をめざす福家育美をストレートで退け、3連覇を達成。「福家さんとは何回やっても緊張する。勝ててほっとしている」と試合後に語り、「東京パラリンピックに一番のピークを持っていきたい」と来年の大舞台への意気込みを話した。

WH1で里見と決勝を争った福家育美

一方、パワフルな里見のクリアーに押された福家は、「里見さんには勝ったことがないので、自分ができることを精一杯出して拾おうとしたけれど、いつもの練習の成果を出せなかった」と試合を振り返った。それでも、「(新型コロナウイルスの影響で)大変な状況の中、地元の滋賀で大会を開催してもらって感謝しています。また明日から練習を頑張っていきたい」と、前向きに話した。

東京パラリンピックでは里見と組んでのダブルスにも期待がかかるWH2の山崎は、第1回大会からの優勝記録を伸ばし、6連覇を達成した。

立位の上肢障がいSU5クラスでは、鈴木亜弥子が、5度目の優勝。東京パラで金メダルをめざす鈴木は、「昨年からフットワークの向上に取り組んできて、今日はノータッチで得点されることがなかったので、試合の中で課題をクリアできた」と手応えを感じていた。

各クラス決勝の結果は下記の通り。

【女子シングルス】

WH1 里見紗李奈②〔21-8、21-5〕0 福家育美

WH2 山崎悠麻②〔21-16、21-8〕0 小倉理恵

SL3 伊藤則子②〔21-19、21-15〕0 山田麻美

SL4 藤野遼②〔21-7、21-10〕0 澤田詩歩

SU5+ 鈴木亜弥子②〔21-12、21-10〕0 杉野明子

ID7 花澤杏奈②〔21-5、21-12〕0 大村悠佳

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2020/12/21

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