今年8月に引退した2016年リオ五輪女子ダブルス金メダリストの髙橋礼華さんが、11月28日、オンラインイベント「Ayaka Takahashi online party」を開催した。
メディアに向けた引退会見は夏に行なわれたものの、ファンに感謝の気持ちを伝える機会を作れなかったことから、髙橋さんの希望で今回のイベントを開催。髙橋さんの好きな“カフェ”をコンセプトにした約2時間のオンライントークでは、ファンからの質問に対して高橋さんが回答したほか、引退後の活動や、髙橋さんが今後チャンレンジしたいことなどについて語った。
また、スペシャルゲストとして、髙橋さんの長年のパートナーだった松友美佐紀選手が登場。「(引退後は)何度か会っていますけど、2人で並ぶのは久しぶりなので、うれしいです」と笑顔を見せた松友選手とともに、海外遠征時のエピソードやお互いの印象、性格などについて2人で楽しく振り返った。一般向けのトークイベント後は、髙橋さんがVIPチケット購入者との「1on1トーク」を行なうなど、オンラインながら近い距離での交流でファンを喜ばせた。
初めての試みとなったオンライン交流について「選手時代や引退の時は『こんなに応援されることはもうないだろうな』と思っていましたが、引退後でも、こうやっていろんな方がパーティーに参加してくださったので、本当に多くの方に支えながらプレーができていたことがわかりました。今後はプレーで恩返しすることはできないけど、いろんな仕事を通じて、頑張っている姿を届けていけたらと思います」と高橋さん。今回のイベントは『AYACAFE』として定期的に開催されることが決定。プライベートについての内容や、新たなゲストを招待しながら、交流イベントを盛り上げていく予定だ。
髙橋礼華さんのコメント(イベント終了後)
――交流イベントを開催した理由
髙橋 新型コロナの影響もあって、自分の引退は試合をして終わることができませんでしたが、それについて、ファンの方がどういう気持ちなのだろうかと思いました。それは、自分が思っている以上に、私たち2人のことを応援してくれる方や知っている方が多かったというのを、SNSやニュースなどを見て感じたからです。私自身は引退セレモニーをする柄でもないですし、自分からファンに直接感謝を伝えたいという気持ちがあり(イベントを)開催しました。
――開催してみての感想は?
髙橋 楽しかったです! 最初は緊張しましたが、MCの方がいましたし、1回目のゲストが松友だったので、普段の自分たちに近い感じで話せました。まさか松友があんなにしゃべると思っていなかったですし、自分たちの掛け合いを見れて「うれしかった」というツイッターの反応もあったので、タカマツとしてできたのはよかったと思います。
――引退後の活動について、「47都道府県をまわりながら、ジュニア指導をしてみたい」と話していた。今後、指導者として活動する可能性はあるか?
髙橋 特定のチームで指導するということはないですが、できれば、講習会やジュニアナショナルの選手などを指導できたらいいな、という思いはあります。ジュニアナショナルは日本協会との兼ね合いがありますし、もちろん自分一人で決めることではないですが、トップにこだわらずジュニアを教えたい気持ちはあります。小学生、中学生は目に見えて成長した部分がわかるので、講習会とかで教えていければなと思います。
――松友選手とのトークについて
髙橋 松友は普段あそこまでしゃべらないですけど、久しぶりに会ったので話しも弾んで、自分も昔のことを思い出しながら話せました。ファンの皆さんに、松友が普段こういう感じなんだよ、というのを伝えられたかなと思います。すごい久しぶりに会いましたが、本当に楽しかったです。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部