大学生と社会人の交流対抗戦『Badminton Survivor(バドミントン・サバイバー)』が、11月25日から27日まで、愛知県の一宮市総合体育館で開催されている。2日目の26日は、男女各ダブルスの準々決勝から決勝までが行なわれた。
女子ダブルスは、出場選手の中でもっとも経験や実績のある川添と今井(丸杉Bluvic)のペアが、第1シードの貫禄を見せて優勝した。
川添/今井は、決勝トーナメントでは1ゲームも落とさない快勝続き。長身の攻撃力を生かしたプレーで、準決勝では杉山/園田(東海興業)を破り、決勝では生木/村上(龍谷大)を21-8、21-7で退けて、頂点に立った。
昨年まではそれぞれ別のパートナーと組んでいた川添と今井。ペアを結成してわずか半年。当初はローテーションに苦心したというが、練習を重ね、二人ならではの攻撃的なスタイルを磨いていった。その二人にとって、今大会は公式戦ではないもののペアとして挑む初の“大会”だった。
「ペアとして初めての大会で緊張したところもありましたが、決勝はいいパフォーマンスが出せた」と川添が言えば、「試合を重ねるにつれプレーも上がっていったし、課題も見つかって、いい大会になった」と今井。12月に行なわれる全日本総合では、チームの先輩である福島/廣田と対戦できる「準決勝まで勝ち進みたい」と意気込みを語ってくれた。
大学生では、龍谷大の青山/志波、生木/村上の2ペアが準決勝に進出。その準決勝では同門対決となり、3年生ペアの生木/村上が、4年生ペアの青山/志波をファイナルゲーム19-20から2ポイント連取して逆転勝ち。
ペアとして最後の大会となった青山と志波は、「出場するか迷ったけれど、いい区切りになった」(青山)と話すと、涙。「ドローを見た時から、対戦できるように頑張ろうと話していたんです」と明かした3年生ペアも、「本当に楽しかった」と口にすると、不意に涙がこぼれた。
【優勝した川添/今井のコメント】
川添麻依子(左)
「二人で組んで初めての大会で緊張したところもあったのですが、決勝はいいパフォーマンスができてよかったです。組んで半年で、だんだん自分たちの形ができてきているところです。これからもっと自分たちの攻撃のスタイルを磨いていきたいです」
今井莉子
「初戦はなかなか自分たちの形にならず、いいプレーができなかったのですが、試合を重ねるにつれ、いいプレーができていったかなと思います。総合に向けて、今回実戦ができたのは大きかったです」
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/宮原和也